非日常の出来事が突然起こったとき、驚いたり慌てたりしてしまいますが、どこに住んでいたとしても、事故や事件につながらないよう気を付けたいものです。
日本に住んでいた時は、「安全」であることが当たり前のように感じていましたし、何か起こっても、国のシステムが守ってくれるというような甘えがありました。(最近は日本でもそう言っていられないのかもしれませんが)
ネパールに住んでからは、「安全」の中で生活できていた日本の暮らしが奇跡のように感じるようになりました。
こちらでは一歩間違えば危険な状態になり得ることがいつも身近にあるような感覚です。
具体的に私が日常的に感じている危険と、その回避・予防方法を挙げてみようと思います。
ネパールは電気、水、ガスなどライフラインが不十分
これは直接命に関わるほどの危険ではないのですが、 生活の中で常に感じている不安です。
ネパールの電気
2016年の秋以降、ネパール名物(?)だった計画停電がなくなり 一日中電気が通るようになりました。
ですが必ずというわけでもなく、1時間だけとか、半日だけとか急に電気がなくなることがあるんです。
ですので、計画停電がなくなったからといって、まとめて食料を冷凍して 毎日の食事作りを楽にしよう!
なんていう、主婦にとってのありがたい方法もできません。
電気不足への予防と対策
ネパールでは停電が当たり前の生活が長かったので、 電気を充電しておく装置がある家庭が多いです。
部屋の灯りやバッテリー充電するくらいの電気なら問題ありません。
洗濯機や冷蔵庫などの大型製品は使用できなくなるので、普段から洗濯物をため込まない(手洗いになったら、大量の衣類はきついです!) 冷蔵庫に頼り切った生活をしないなど、日ごろから心がけています。
ネパールの水
(ここでは飲料水ではなく生活水について)
こちらもずーっとつきあってきた問題なので、今更という感じですが、 電気よりも水がない方がつらいです。
水がない=洗濯ができない・シャワーができない・食器が洗えない・トイレを流せない・拭き掃除ができない・・・
など、生活がしんどくなることばかりです。
電気がない場合は、ガスを使ったり火を使ったり代わりになるものがありますが、水がなくなった場は代わりになるようなものが見つかりません。
水不足への予防と対策
配給水が流れてこない日が続いたら、給水車を呼ぶのが普通です。
その他、ありきたりですが、日ごろから節水を心がけること (ダラダラとシャワーを浴びない、トイレは使いまわした水で流すなど)が大事です。
ネパールのガス不足
ガス不足もたびたび起こります。
ガスシリンダーが手に入らず、入荷を待つ客で長蛇の列、値段の高騰・・・
2015年の燃料不足は本当に深刻でした。
ガス不足への予防と対策
ガスシリンダーを多めに買ってストックしておきます。
最悪ガスが使えなくても電気があれば食事はつくれますので、それほど心配はしていません。
シャワーはソーラーの熱が効いている間は、ガスは必要ありません。
ネパールは交通が無秩序でめちゃめちゃ
ネパールにきたら誰もが驚く道路事情。
歩く方も大変ですが、車やバイクを運転する方も一苦労です。
タメル付近の主要道路では、なかなか道路を横断できずに立ち止まっている観光客の姿をよくみかけます。
要注意なのが、マイクロバスやタクシーです。
運転に慣れすぎているのかいつもギリギリまで接近してきます。
事故が起きて人だかりになっている現場もよく見かけます。(ネパールは野次馬が非常に多いので、事故を起こすと無関係な人の輪に囲まれることになります。)
交通事故への予防と対策
とにかく慎重になるしかありません。
外に出たらぼーっとしていられません。
みんな自分勝手にルールを守らず動くだろう、というくらい疑心暗鬼になってもいいと思います。
ウインカーの合図も日本と違ったり、適当なので信用しないこと。
日本人の常識は通じませんので、アイコンタクトやジェスチャーを頻繁に使って意思表示をしましょう。
横断歩道のない道路を横断するときは、車が来ると思って急いで走るのではなく、ゆっくりと車の走る道路に進入し、走っている車と車の間をすり抜けるように渡るのがコツです。
と、言葉にしてみても難しく、これは経験と慣れが必要ですので遠回りでも横断歩道から渡った方が無難です。
※現在は横断歩道以外の場所を横断すると処罰の対象となります。(それでもみんな渡ってますが・・・)
まだまだあるネパールの危険なお話し。 長くなりそうなので、次回に続きます・・・・
ネパールの危険なお話 後半はこちら
