ネパール語「ありがとう」「ごめんね」「おやすみ」は覚える必要なし!?

ネパール語

 

ネパール語でも他の言語でもそうだと思いますが、最初にある国の言葉を覚えるときって、まずはあいさつから覚えませんか?

あいさつはコミュニケーションの基本ですから、もちろん早い段階で覚えることが大切だと思います。

でも、せっかく覚えてもほとんど使う機会のないネパール語って、結構あるんです。

私もネパールに移住後、しばらくしてからそのことに気が付きました。

ネパール語の本には載っているけど、現地ではほとんど使われていないネパール語を、いくつか紹介したいと思います!

ネパール語であまり出番のない言葉って?

 

「ダンネバード」(ありがとう)

お礼を言うときの「ありがとう」はネパール語で「ダンネバード」と言います。

私もネパールに初めて旅行に来た時には、いろんな場所でネパール人に言いまくっていました。

スーパーで買い物しては「ダンネバード」。

バスで席を譲ってもらっては「ダンネバード」。

でも今ならわかります。「ダンネバード」の多用はとっても違和感ありです。

そもそも、ネパール人は基本的にあまりお礼をいいません。(特に年配の方)

旅行者の多いタメルエリアであれば、観光客相手に「ダンネバード」「Thank you」はよく使っています。

でも、私の住んでいるローカルエリアでは頻繁にお礼を言う人はあまりみかけません。

時々聞くことがあってもお礼の言葉は「Thank you」を使うことのほうが多いですね。

軽い感じでお礼をいうときに使っています。

「ダンネバード」は「Thank you」よりも少し重たいような印象が個人的にはします。

私は、普段は「Thank you」を使ってますが、本当にありがたく思っている時や、心の底からの感謝を表すときは「ダンネバード」を使うようにしています。

 

 

ネパールに住み始めてわかったことですが、お店で買い物したときも、店員がお客さんにお礼をいうことなんてほとんどありません。

物を拾ってあげた時や、バスで席を譲ってあげた時も無言で笑顔。(笑顔すらない人も!?)

もちろん家族同士でお礼の言い合いなんてしません。

家族同士で「ダンネバード」とか「Thank you」なんて言っているのを想像するだけで、なんだか気持ち悪いです(笑)。

(※あくまでも個人的な意見。中には家族同士でも礼儀を大切にしている家庭はあると思います。)

要するに、ネパールで「ありがとう」を言わないのは、礼儀がないというよりは「こんなことで、礼を言うなんてお互いに水くさいわよ」という意識があるからです。

お互いに助け合うのが当たりまえで、人間関係の絆が強いネパールだからこその習慣ですね。

 

 

「マーフガルノス」(ごめんなさい)

日本人に比べると、圧倒的にあやまることをしないネパール人ですが、全くあやまらないわけではありません。

道でぶつかったときなど、何か相手に不愉快な思いをさせてしまったときは、きちんとあやまるのが普通です。(くどいようですが、日本人に比べるとあやまらない人が多いです。)

でもネパール語のテキストに載っている言葉、「マーフガルノス」は、まず使いません!

英語の「Sorry」がネパールでも一般的です。

 

ネパールで、誰かに悪いことをしてしまったときは「Sorry!」の一言でOK!

 

実際に、今までネパールで「マーフガルノス」を使っている人を一度も見たことがありません。

でもネパール映画をみると、一生懸命「マーフガルノス、マーフガルノス」と相手に懇願している姿はよくあるんですよね。

なので、ネパール語の「マーフガルノス」は何か大きな過ちを犯してしまい、誠心誠意あやまる時に使用するのだと思います。

普通に生活していれば、まず使うことはないでしょう。

 

「スバ ラットリ」(おやすみなさい)

「マーフガルノス」に続いて、「スバ ラットリ」も実際に使っている人をみたことがありません。

だいたいネパール人は家族間であいさつというものをする習慣がないのが一般的です。

寝る前に家族におやすみのあいさつをしてから布団にはいるネパール人がいたら、見てみたいくらいです。

友達同士や外国人に対しては、夜別れるときに「Good night」を使うことはあります。

ちなみに朝も、親しい友達同士(特に若い人たち)では「ナマステ」より「Good mornig」を使う人が多いように感じます。

※「ナマステ」は朝でも夜でも、人に会ったときと別れるときに使えます。

 

「グハール」(助けて)

これはあいさつではないですが、ネパール語で「グハール!」は「助けて!」の意味です。

辞書にもそう載っていますが、日常的には使うことはないです。

ネパール人曰く、「外で誰かが『グハール!』なんて叫んでいても、絶対助けに行かないよ。映画の撮影でもしているのかと思っちゃう(笑)」らしいです。

要するに映画のワンシーンでしか登場しないような、非日常的で現実味のない言葉ということです。

一般的に、助けてほしいときは「アリ ヘルプ ガルノス」(ちょっと助けてください)や、「サハヨグ ガルディヌナ」(協力してよ) のような言葉を使うことが多いです。

 

 

他にも実際には使わないネパール語って結構あるんですが、今回はこの辺にしておきます。

ネパール人があまり使わない言葉でも、外国人が拙いネパール語で何かを言おうとすると、一生懸命聞いてくれようとするのがネパール人です。

最初はあまりあれこれ考えずに、覚えたことは何でも使ってみてくださいね。

 

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