前回(ネパール滞在者必読!ネパールの治安と危険な場所(前編))の続きです。 ネパールの治安や、ネパール生活で感じる危険なこと、 そしてそれを避けるために私が心がけていることを書いています。ネパールに住んで間もない方や、これから移住されるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガードレールのない山道、危険な道路
前編でネパールのめちゃめちゃな交通事情のお話をしましたが、交通だけでなく、道路そのものまで危険です。 崖のある山道でも、ガードレールなんてついていません。
道を外れないように気をつけて運転していれば問題ないですが、狭い道で対向車が来て、ギリギリですれ違わなくてはならない時や 夜間の運転の時は本当にひやひやです。一歩間違えれば、崖の下へ真っ逆さま。恐ろしいです。 乗客をのせたバスが崖から落ちるという残念なニュースは何度聞いたかわかりません。
また、道路の真ん中でも突然壊れて陥没していたり、 工事で穴を掘っていたりと、気が抜けません。日本のように 「数メートル先、工事中」なんていう親切な看板はほとんどありません。 道路に穴が開いていたり、工事で危険な場所でも目印があったりなかったりで 本当にあてになりません。自分の目だけが頼りです。
予防と対策
運転の際はいつも慎重に。私も夕方以降の陽が落ちてからの運転はできるだけ控えています。 ネパールのバスやタクシーの運転手は運転は上手ですが、 自分だけは事故を起こさないと信じ切っているのか 運転が荒い人が多いです。 飲酒運転する人もいるので、要注意。 長距離のナイトバスは安くても乗らない方が身のためです。
子供に危険な家の構造
ネパールの家は大体が広く造られているので、 ただでさえ子供が何をしているか目が届かず心配がつきものです。 そのうえ、安全を考慮して造られていないことがほとんどです。 特に気になるのがドアです。きつくて閉めにくいと思ったら急にバタン!と閉まるドアもあるので、 子供の指がはさまり怪我をする話をよく耳にします。また、ドアの作りがずさんで、閉めたら開かなくなり閉じ込められた経験もあります。
そして、ネパール人の家に遊びに行くと、何故かいろんな場所に釘やガラスなどの危険なものが落ちています。 周りで小さな子供がたくさん遊んでいるのに、大人はあまり危険を感じていない様子。
予防と対策
自宅でしたら、事前に危険なものはよせつけないようにできるんですけどね。他の家に行ったときにはどうしようもありません。 子供本人に日ごろからあぶないことをしないよう強く言い聞かせるしかありません。
信用できない食べ物
気を付けていないと、危険な食べ物を口にしてしまう可能性があります。 恐ろしく人工的な色のついた子供のおかし、 カサ増しのためのプラスチック入りお米、 古い肉を集めて作っているソーセージ・・・ などなど、とても口にできない食べ物が出回っています。
理由はわからないけどお腹を壊すこともよくあります。 見た目でわかるものならいいんですけどね。 プラスチック米や古肉ソーセージの話はネットニュースや近所の人に聞いた話ですが、 実際に食べたわけではないので、真相はわかりません。
カトマンズに運ばれてくる野菜類の多くは、日持ちするために薬漬けで健康に害があるもの・・・ と言うのも聞いたことがあります。 たまごも結構信用できなくて、賞味期限内なのに、 ぐちゃぐちゃに腐敗しているたまごに出会ってしまったこともあります。
予防と対策
見た目やにおいがいつもと異なるものは口にしないのはもちろん、変な噂のあるものは食べない方が無難です。 ある程度虫がわいていても取り除けばたべられるものも多いので、その辺は自分の経験や価値観で決めるしかありません。
盗難、スリ
空き巣の被害を近所で何度か聞いています。 金のアクセサリーなどをはじめ、携帯電話、パソコン、衣類、バイクなど様々なものが盗まれます。 私の家でも庭に置いておいた自転車が盗まれました。 空き巣ではなく夜の間に盗まれたようですが、いつどうやって侵入したのか不明です。
スリも多いです。よく聞くのがバスの中。私もやられました。マイクロバスで2回も!
気を付けていたつもりなのですが、ちょっとした隙をついてとられてしまいました。
予防と対策
空き巣被害の対策としては家を空けないようにするのが一番ですが、そうもいきませんよね。 私のネパール人の知人は、数日家を空けるときに親戚を呼んで留守番をしてもらうそうです。 特に家に人がいなくなるダサイン期間中は(皆、故郷に帰るので)被害が多くなるため、 警戒したほうがいいとか。
バスのスリは、バッグをしっかり抱えておくのがいいと思うのですが、 私は何故かガラガラのバスの中で盗られました。油断大敵ですね。
前回と今回、ネパールのネガティブな面をズラズラ書いてしまいました。 世界一安全と言われる日本に住んでいた日本人の私は、まだまだ甘いかもしれません。
周りには温厚でやさしいネパール人がたくさんいますが、危険はいつも日常の中に溢れています。 今回の記事を書いて、改めて自分も気を付けようと思い直しました。皆さんもネパールに滞在の時には気を抜かないよう注意してください。