ネパールの子供の名前と人間関係の呼称

ネパールの生活・習慣
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日本では数年前はきらきらネームが流行していましたが、最近はどうでしょうか。

きらきらネームの反動からか、今度は古風で地味なシワシワネームが増えてきているとネット上で見かけましたが、実際はどうなんでしょうね。

日本は流行の変動が激しくてついていけません(笑)

ネパールも名前には流行り廃りがあります。

どんな名前が多いのか、早速みていきましょう!

ネパールの子供の名前について

ネパールでも最近は昔ながらの神様系の名前は流行らないようで、欧米でも通用しそうな名前の子供たちがたくさんいます。

そして何故か、女の子の名前は日本でも全然問題なさそうなものが結構あるんですよ~。

思いつくところですと、「エリサ」「サリナ」「エリカ」「ミナ」「アンナ」などなど。

日本でも可愛い響きの名前ですよね。

しかし残念ながら、男の子の場合は日本人でも受けいられるような名前はほとんど聞いたことがありません。

それにしても「S」から始まる名前が多いです。男も女も。

「S」のつく名前は縁起がいいと言われているそうです。

男は「スーダーソン」「スラジュ」「スザン」「スマン」「サンデス」、女は「ススミタ」「スシラ」「スニタ」「シタ」「サラダ」「サイナ」などなど。

ちなみに私のハンドルネーム、「アヌ」は尊敬しているネパール人女性からお借りしました。

私の本名はバリバリの日本名ですので(笑)

 

以前から不思議に思っていることがあります。

ネパールでは子供が生れてもしばらく名前が無いことが結構多いです。

数ヶ月名前なしのこともあります。

小さい赤ちゃんを抱っこしているお母さんに「名前はなんていうの?」と聞いても、「そうね~何にしようかしら」ってくらいのんびりしています。

元々、小さいうちは名前で呼ぶことが少なく、「サノー(おちび)」「フッチェ(おちびよりちょっと乱暴な感じ)」「バブー(男の子)」「ナヌー(女の子)」なんて風に呼ぶことが多いです。

日本でいうと「ぼうや、ぼく、おちびちゃん」と同じ感じでしょうか。



 

名前がわからなくても便利な呼称

ネパールでは、相手の名前を呼ぶよりも自分たちの関係性で相手を呼ぶことが多いです。

「おーい、兄嫁」とか 「ねえ、弟嫁」という感じです。

ちょっと説明が難しいですがわかりますでしょうか?

本当の兄弟じゃなくても、年上の男性は「ダイ(お兄さん)」、年下は「バイ(弟)」。

女性だと「ディディ(お姉さん)」、「バイニ(妹)」と呼びます。

日本でも見知らぬ人に「ちょっとお兄ちゃん」とか「すみません、お姉さん」とは時々使うことがありますよね。

「ねぇ、妹」「ほら、弟」とは言いませんけど(笑)。

この違いが面白いです。

その他にも、子供の生まれた順への呼び方があって、本当の名前よりもそちらを使って呼ぶことが結構あります。

よく聞くのが「カンチョ(末っ子の男)」と「カンチ(末っ子の女)」ですね。

ネパールのこれらの呼称でよぶ習慣は、名前がわからなくても呼べるのでとても便利です。

でも私がネパールに来た当初は、慣れるまでは変な感じがしましたね。

周りの人との関係が密なネパールだからこその習慣なのかなと思います。

 

時々こんな人もいます。

ディディ(お姉さん)、ナマステ 今日は何買っていく?」
「人参と、キャベツとトマトちょうだい。」
「オッケー、ディディ。」
「全部でいくら?」
「80ルピーだよ、ディディ。」
「はいお金。」
「どうも、ディディ。」

やたらと呼称を連呼する人・・・

ものすごく違和感ありますが、こういう人が結構います。

これも聞きなれると自然な感じになってくるんですけどね。

 

誰でも彼でも、親しく呼びかけるネパールの人間関係。本当に壁がないです。

そんな親密な人間関係に慣れるまで私も大変でしたが、慣れてしまうとこれも当たり前。

日本に行くと逆に周りがよそよそしく感じてしまうのは、私もネパールにどっぷりつかってしまったからでしょうか・・・

 

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