ご存知の方も多いと思います。
ネパール名物の計画停電。
ネパールに滞在したことのある方なら、経験したことがあるかもしれませんね。
ところが、2016年の秋頃からこの計画停電が廃止されました。
本日はネパールの電気事情についてのお話です。
ネパールで計画停電が行われていた過去の生活って?
私はネパールに住み始めた10年以上前から、ネパールの計画停電とつきあってきました。
ネパールに住むからには停電は覚悟しなければ・・・
と思っていましたので、家に電化製品は必要最低限しか用意しませんでした。(買ったのは、冷蔵庫・掃除機・テレビ関連機器くらい)
多いときには1日半分以上は停電で、しかも一番電気を使いたい時間帯にいつも電気はありませんでした。
夜中に思いついたように掃除機をかけたりしたこともありました。
冷蔵庫は冷やすことを目的とするより、もはやただの食料置き場。
テレビはもともとあまり見ないので電気がきてなくても不便は感じませんでしたが、私が忙しいとき、テレビに子供のおもりをしてもらうことができなかったのが大変でした。(笑)
雪国の人が、雪の降らない地域の人に比べて雪への対策が万全なのと同じように、ネパール人は日本人に比べて停電に慣れているのでそれほど不便を感じている人はいないです。
ネパールの一般家庭には大抵、生活に困らないくらいの電気をためておく機器が備え付けられています。我が家にあるのはこんな感じです。
一見、何なのかわかりませんね。
実は私も機械に疎く、仕組みがよく知りません。
停電になると小さなランプの色が変わったりするのがわかるくらいでしょうか。
このインバーターの心臓部はこれです。
上部についている6カ所のキャップをはずし、2~3ヶ月に1回のペースで専用のインバーター水を足さなくてはなりません。
することはそれくらいで、あとは放置しておけば勝手に仕事をしてくれるのです。
ですが故障も多く、何度業者を呼んだかわかりません。
もう10年以上使っていて古いのでそろそろ変え時かも。
(※この記事を書いた数週間後に実際に壊れて新しいものを購入しました。)
このインバーターがあれば、停電になったときも電力の少なくてすむものなら問題なく使えます。
各部屋の照明器具、各機器の充電などなど。
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電製品は使えないのでやっぱり停電になると不便なのですが。
2015年のネパール地震の時には、ウチの自宅のあるエリアは数日電気が止まってしまったのですが、インバーターの電気も使い果たしてしまい、とても不便な思いをしました。
ですので、供給されなくても電気が使えるよう、ソーラーチャージのシステムをとりいれました。
これで太陽がある限り、電気がなくなる心配はありません。
ネパールの計画停電は2016年秋から急に廃止に!
現在のネパールは計画停電を廃止しています。
2016年の秋ごろから1日中電気が来るようになったのです!
その頃私は日本に一時帰国していて、ネパールに戻ったとたん計画停電がなくなっていて驚きました。
何でも今まで電気が不足していたのは、ネパール政府が国民をだましてインドに電気を売っていたから。・・・と聞きました。
そしてそれが明るみになり、停電がなくなったとか。
それが真実ならとんでもないことですよね。
真相はともかく急に電気が豊富になり、我が家も家電製品を増やしました。
でも停電が全くなくなったわけではありません。
最近も10分とか、30分とか時々停電になることがあります。
夜寝ているときに数時間停電になっていることもあるみたいです。
なのでやっぱり日本のように完璧ではないんですよね。
停電もなくなったことだし、冷凍庫に料理を作り置きして、手抜き料理♪
・・・なんて思っていたんですが、いつ停電になるかわからない不安から、実際のところ冷凍もあまり頼れません。
今ネパール旅行にいらっしゃる方は停電もほとんどなくて、以前のように不便な思いをしなくても大丈夫だと思います。
ただし、絶対大丈夫と言いきれないのがネパール。
いざというときに使えるような懐中電灯やろうそく(どちらもネパールにたくさんありますが)を備えておくのが無難かもしれません。
たまにはロウソクの灯りで生活するのも楽しいものですよ。
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