ネパールはゆったりしたルーズな時間の流れが居心地良い国ですが、その反面様々な手続きの場面になると不便なことがたくさんあります。
結婚の手続きやビザの申請手続きがその代表例ですが、運転免許証発行の手続きもかなり疲弊してしまいます。
私が以前にネパールで運転免許証を作った時の話をしたいと思います。
ネパールで必要な運転免許証について
これが現在のネパールの運転免許証です。
免許の取得には、ペーパーテストと実技テストが必要になります。
以前はもっとペラペラの紙でできた免許証だったのですが、私が取得した2016年頃にはICチップ付きのしっかりとしたものに変わっていました。
本人写真の下に、運転できる車の種類が記載されています。
私の場合はB(車・四駆)とK(スクーター)のみ運転が可能になります。
外国人がネパールの運転免許証を取得するには?
自国の免許証を持っている外国人については、一般のネパール人のような試験は必要ありません。
ただしネパールは国際運転免許証の加盟国ではないため、ネパールの交通局に出向いて決められた手続きをしなくてはならないのです。
手続きに必要な書類などは、その時期や窓口によってもコロコロ変わることがあります。
もしネパールで運転免許の取得をお考えの場合は、事前に電話などで必要なものを確認することをおすすめします。
私の場合、新規で運転免許証を取得するのに必要だったものは以下のとおりです。(※更新の場合はもっと簡単になります)
※日本の免許証をネパールにある日本大使館に持参し、英語のレターを作成してもらう(有料)
その他必要な申請書などは交通局の現地でそろえることができました。
私が行ったときは、ネパールの交通局にやっとコンピューターシステムがとり入れられた時期で、免許証にのせる写真もその場で撮影してくれました。
あとは、色覚?色盲?の検査がありましたね。
と、まあこれでスムーズに免許証を受け取れたらいいんですけどね。そうはいかなのがネパールです。
途中で、「今日は間に合わないので、また明日きてくれ・・・」ということに。
午前中から一日つぶして申請に来ているというのに、また明日来いって!?
もうかなりの時間待っているのに、また出直すなんて有り得ない!!
ということで、同行してきた旦那の考えにより賄賂を渡すことになりました。
近くにいたヨーロッパ人の方もそうしていたようです。
通常の免許取得にかかるお金に1500ルピーほど上乗せして、手続きを進めてもらいました。
もしかしたら、賄賂目当てで「今日はできない」と言った可能性も高いですが、1500ルピーで片付くならまぁいいか。という考えに居たり。
現在は賄賂などにもうるさくなってきているので、こんなことはほとんどないのかもしれませんが、運が悪かったようです。
で、その日に済ませることは全て済ませたのですが・・・
「免許証が出来上がるのは2ヶ月後なので、また取りに来るように!」と。
本物の免許証を受け取るまでは、ピンク色のレシートのような紙が免許証代わりとなりました。
ペラペラな紙で、すぐに破けたり紛失したりしそうでした。
「2ヶ月っていってもここはネパール。どうせ遅れるんでしょ?」と思って、2ヶ月半後に再び取りにいったらまだ出来ておらず。
結局、無事に免許証を受け取ったのは3ヶ月を過ぎた頃でした。
最近はもっと月日が掛かっているそうですので覚悟しておきましょう。
ん~このシステムが謎すぎ!
まとめ
と、まあここまで書いてきましたが、実は外国人の場合はネパールの運転免許証がなくてもスルーしてくれる場合が多いです。
私も4、5年の間で免許証の提示を求められたのはたったの1度きりです。
その時も顔をみて外国人とわかると、「あ、OK。行っていいよ」と適当な対応でしたね。
でも何かアクシデントなどがあった場合や厳格なネパール人相手の場合は、ネパール式の免許証があった方が安心です。
ネパールの交通事情については、また別の機会に記事にしようかなぁと思っています。