ネパール人は子供とお年寄りにめちゃくちゃ優しいです。
これは見習いたいといつも思います。
偏見かもしれませんが、私は日本での老後って「孤独」とか「介護が大変」とかマイナスのイメージを持ってしまいがちです。
老人に対する暗いニュースを見る機会が多いからかもしれません。
さて、ネパールではどうなのでしょうか。
今回はネパールでの老後について考えてみたいと思います。
ネパール人の老後ってどんな感じ?
私もたくさんの人の老後を知っている訳ではないし、その家庭によって事情はそれぞれ違うと思います。
ですので、実際に自分が体験したことや聞いたことからしか言うことができませんが、少なくとも私の周りにいる老人の方たちは全く孤独には見えません。
いつも周りに人がいて、誰かしらが気にしてくれています。
ネパール人のお年寄りに対する態度
ネパールに住んでいると「お年寄りは敬って当たり前」という価値観がひしひし伝わってきます。
- 席を譲る、居心地の良い場所をすすめる
- 道を渡るときに一緒に渡ってあげる
- 話を聞いてあげる
こういうことが不自然ではなく、当たり前に行われています。
そしてお年寄りの方も、特にお礼などはほとんど言いません。普通のことだから。
また、ネパールはまだまだ大家族の家が多いので、ひとりの人が老人の介護をするということが少ないです。
家族みんなで協力して面倒をみるので、介護の負担が少なくストレスもあまり感じないと思います。
日本でよく「介護疲れ」の話を聞きますが、ネパールではもし介護が大変だったとしても苦労を共有できる相手が周りにいることで解消されているのではないでしょうか。
一人では生きていけないネパール人の老後
ネパールでは日本のような年金制度はありません。
昔教師をしていた私の親戚は、退職後に毎月いくらかのお金が国からもらえるということなので、特定の職業に就いていた人はそのような制度はあるようです。
とはいっても、決して贅沢できるような金額ではありません。
一般のネパール人は老後、自分だけで生活していくことは難しいです。
自分で働くことができなくなったネパール人の老後は、必然的に子供(大抵は息子)と住むことになります。
うーん、でも子供と一緒に住むのは経済的な理由だけでもないような気がしますね。
年をとっても自分の土地があったり財産があれば、労働せずに生活費を捻出できますが、そんな方でも息子家族と住んでいることが多いです。
経済的な事情だけでなく、老後を独りで過ごすとか年老いた夫婦だけで暮らすという習慣が無いだけなのかもしれません。
ネパール人は年をとっても、近所の友人と外で集まっておしゃべりをするなど、たった1人で時間を費やさない人が多い印象です。
ネパール人の老後は孤独とは無縁なのかもしれませんね。
日本人がネパールで老後を過ごすことについて
日本人で、老後は物価の安い海外で年金暮らしをしている人もいますが、ネパールでの老後はどんな感じになるのかちょっと考えてみました。
私の個人的な意見としては、ネパールで老後を過ごすのはあまりおススメしません。
ネパールで老後を過ごすデメリット
まず一番の理由は、まだまだ先進国に比べると不便な点です。
電気・ガス・水などの生活に必要なものがスムーズに手に入らないことがあります。
お金で解決できることもありますが、日本に比べると面倒なことが多いです。
また、都市部は特に空気汚染がひどく騒音や人込みが不快に感じることも。
ある意味鈍感な人や健康面に自信がある人じゃないと、老後にネパールに移住してきてもキツイかもしれません。
どうせ老後に移住するなら他の国の方が良いと思います。
ネパールより物価は上がるかもしれませんが、同じアジアでもタイやマレーシアの方が快適そうです。
もしネパールで老後を過ごすというなら、
- 年をとっても健康的で意欲的な人
- 大勢で何かしたりコミュニケーションをとるのが好きな人
このような人なら、ネパールでの老後がピッタリで楽しく過ごせることでしょう。
私自身のことを言えば、ネパールは良いところもたくさんありますが、老後も過ごしたいとは正直思っていません。
でも家族の事情や経済的な理由から、先のことはどうなるかはわからないですね~。
ネパールはどんどん不便さが解消されてきていることは確かなので、様子見ということで。
ネパールの田舎の方に引っ越して、のんびり老後を過ごすのもいいかもしれませんね。(←すぐ飽きそう・・・)
コメント