一般的にアジアの国々は「カオスだ・・・」と言われがちですが、ネパールは東南アジアとは比べ物にならないほど「カオスの国」です。
まぁ、インドやバングラディッシュなどはさらにカオスの国でしょうけど、ネパールでも十分にカオス気分は味わうことができます。
そもそもカオスって何?どんな意味?
「カオス」って、昔はあまり聞きませんでしたが、今では日本で若い人を中心によく使われますよね。
もともとはギリシア神話から発生した言葉のようで、カオス=ギリシア語だそうです。(今調べました。)
カオスの状態を言葉で表すなら・・・
- 状況がメチャクチャでまとまらない
- 無秩序で混沌とした様子
- 支離滅裂で意味不明
- 乱雑でぐちゃぐちゃ
- ごちゃごちゃで訳がわからない
- 大混乱で手が付けられない
こんな感じでしょうか。
私が見たネパールのカオスとは?
今から10年以上前になりますが、私は東南アジア旅行からネパールに飛行機入りしました。
初めてのネパールでドキドキしていましたが、空港に到着した瞬間から今までのアジアとは違う雰囲気を感じました。
同時に話しかけてくる人々(ホテルの客引き・タクシー運転手)、勝手に荷物を運び金銭を要求してくる人々、足の踏み場のない通路、送迎に来た人々でごったがえす空港のゲート。
「おお~まさにカオス! 楽しそう!!」
と、私は初めてのネパールのカオス状態を目にし、血が騒ぎワクワクしたのを覚えています。
そう、あの頃は若かった(笑)。
・・・それでは、十数年滞在した私が知っている、ネパールのカオスについてお話したいと思います。
カトマンズの交通状態がカオス!
以前からカトマンズの交通渋滞はひどいものがありましたが、最近は地方から流入してきた人々がさらに増え、ますます悪化しているのではないでしょうか。
単に車やバイクの量が多いだけの渋滞ならいいのですが、まぁ本当にビックリするほど交通ルールがめちゃくちゃです。「俺様ルール」の人も多い・・・
日本のようにしっかりルールを守り譲り合い精神を持つと、永遠に目的地に着くことはできません。我さきにとグイグイ割り込む精神が必要です。(←ホントに!)
皆が皆、そのような状態なので、道路上は無秩序だらけ。
最近は規制が厳しくなり、クラクションの音はだいぶ静かになりましたが、少し前までは無意味なクラクション音が鳴り響くことも多かったです。
おだやかなネパール生活を送りたい方は、都市部ではなく田舎生活がおすすめです。
お祭り関係はいつでもカオス!
日本ではどんなに人が集まってもこうはならないと思うのですが、やっぱり基本的に日本人に比べると「礼儀・マナー・しつけ」などが重要視されていなのが原因だと思います。
家の中に親戚が集まるお祝い事の場合だと、「玄関にぐちゃぐちゃに脱ぎ散らかされた靴」「お祝いに使用されるティカや植物などがボロボロに散乱している床」「食べこぼしやぶちまけられた水」・・・・などなど、混乱状態が続きます。
お祭りに限らず、人が大勢集まる場所は大抵カオス状態です。
物の配置がカオス!
物の置き場所はしっかり決まっていませんし、何かを並べるときに曲がっていることを気にする人が少ないです。
壁掛けの時計やカレンダーなども、冗談のように曲がっていたりしますね。
何かを整理したり片づけたりまとめたり・・・というのが苦手(またはそうすることにメリットを感じていない?)なのかもしれません。
お店で在庫を探してもらっても、適当に片づけているため、目当てのものをすぐに出せないということがよくあります。
外の電線が大きな束になって電信柱にぐちゃぐちゃに絡まっている様子もネパールではよく見かけます。
その状態でよく修理などの作業ができるもんだと、逆に感心してしまいます。
その他のネパールで体験できるカオス
旅行者エリアのタメルで混乱するのが、建物の看板だと思います。
わかりにくい場所に、色々なお店の看板が混じりあって設置されていたりします。とても見にくくてあまり役目を果たしていないのでは??と心配になるくらいです。
それと、タメルの建物の位置や道路も狭く入り組んでいて、慣れるまでは混乱するかもしれません。
タメルは現在は車両進入禁止エリアもできたので、昔ほどはカオス感がなくなった感じはありますね。最近はキレイな建物のお店も増えてきてますし。
警察の目も厳しくなってきたので、物売りや物乞いの人々も少なくなっています。
従来の「ネパールらしい混沌とした感」が薄まっている印象も受けます。
本当のカオスを味わいたい方は、ローカルエリアでネパール人と共にしばらく過ごしてみるのがおすすめです。