(※ブログ内にニワトリの羽をむしって切る写真がありますので、 苦手な方はご注意ください。)
「鶏肉を買ってきて食べた。」 といえば、日本でも普通ですが、 「生きたニワトリを買ってきて食べた。」とはあまり聞かないですね。
ネパールでは生きたニワトリを養鶏所から買ってきたり、家畜のニワトリを自分たちで切り、料理して食べるという場面が結構あります。
普通は村の方でやることが多く、カトマンズでは日常的には行われていませんが、 我が家では親戚が集まったときに、生きたままのニワトリを買ってくることがあります。
解体にはこの大きなククリナイフを使います。
ニワトリを料理できるまでの形にするのは大抵は旦那や、親戚の男性陣です。
まず、生きているニワトリの首を切ります。(この作業風景の写真はさすがにカットしました。)
そして、体中の羽をむしります。
この辺りの場面は私にはさすがに直視できません。
切られてスーパーできれいに並べられた姿しか見たことありませんでしたから。
日本人でニワトリをこの姿にできる人は、そういないと思います。
旦那は「ヤギも自分で切って食べたことあるよ~」と楽しそうにいいますが、さすがにそれは見たくないので、家ではやめてほしいです。
裸になったニワトリをきれいに洗って・・・
(ネパールの肉屋ではこの状態で並べてあることが多いです)
食べやすい大きさに細かく切っていきます。
強く叩いてブツ切りにしていくので、近くにいると骨の破片が飛んできて危ないです。
これで料理できる形になりました。
やっと安心できる姿になってくれましたね。
あんなに大きかったニワトリも、食べる部分はたったのこれだけかと思うと、ありがたいやら物足りないやら複雑な気分。
この時は、義姉が料理をしました。肉にスパイスを混ぜ込み、じっくり焼いたら完成です。
スパイスのいい匂いがしてきます。
私はネパール人のように骨が混ざった肉を食べることに慣れていないので、 ボンレス部分を選んで食べます。
周囲の人は誰も何も言いませんが、図々しいジャパニ嫁と思われているかもしれませんね(笑)。
「でもさ~こんなに手間ひまかけなくても、肉屋さんで鶏肉状態のを買って来ればいいんじゃないの?むしった羽とか飛び散った血の処理、結構大変なのよ。ブツブツ・・・」
・・・・とは思っていても口にしていません。
今のところ。
ちなみにネパール人の自宅に呼ばれて肉料理を出してもらったら、最高のおもてなしをしてもらっていると思って間違いありません。(特にヤギ肉ならなおさらのこと)
感謝しながらありがたくご馳走になりましょう。