国際結婚って、日本人同士の結婚よりも難しいっていうイメージがありませんか？
最近では日本人同士の結婚でも３～４組に１組は離婚するなんて情報がありますよね。
それじゃあ、それより結婚生活が難しいと言われている国際結婚なら、いったいどれだけのカップルが離婚しているのだろうか？
・・・とちょっと不思議に思ってしまいます。
ネパール人と日本人のカップルは８割以上が離婚する！？
私がネパール人の旦那と結婚した当初の日本は、今のように携帯電話からネット検索もできなかったし、私の 自宅にはインターネットも繋げていませんでした。
街中でWi-Fiに接続できる環境もありませんでした。
だから結婚するときには、国際結婚って大変なんだろうなぁ・・・と思いながらも それについてネットで誰かの例を調べたり、経験者に意見を求めたり、ってこともできずにいました。
ネパール人がどういう文化で育って、どういう価値観を持っているのか、 どういった習慣があるのか、そういった相手の国の環境もほとんど知りませんでした。
「まぁどうにかなるだろう」と、若き日の勢い（？）であっという間に結婚してしまったわけですが、 今考えると本当に無謀ですよね（笑）
ネパール人夫と日本で結婚後、少し経ってから自宅にインターネット回線をひき、 いつでもネットができる環境になりました。
結婚したネパール人夫の日本滞在ビザを「ツーリストビザ」から「配偶者ビザ」に変更するために、 手続きの方法をネットで検索していた時のことです。
誰かの書いた記事のタイトルが目に飛び込んできました。
「ネパール人と日本人の離婚率は80～90％」
んん？ なんだろうこれは・・・と記事を読んでみると、 ネパール人と結婚する日本人も多いが、そのほとんどが離婚する。といった内容。
80～90％って、いったいどこから出た統計なのかはわかりませんが、 新婚だった当時の私にとっては結構な衝撃でした。
だって、この統計が本当なら自分が離婚する側に入る方が確立が高いですからね。
その記事を読んだ私は、何だか暗い気持になり 次々にネット上にでてくる 「ネパール人 ビザ目的」 「ネパール人 詐欺」 「ネパール人 現地妻」 なんていうネガティブワードをクリックしては、記事を読み漁りました。
今思えば笑っちゃいますけどね。
当時は若かったせいもあり、ネット記事相手に動揺してました。
でも、もう結婚しちゃったし、目の前にいる自分の相手はどうみても「悪人」ではないし。
そう思いながら、忙しい毎日の生活を送っている間に、そんなネット記事のことは忘れてしまいました。
私が感じるネパール人と日本人の離婚について
私は日本で結婚して数年を夫と日本で過ごした後に、２人でネパールに移住し、子供もできました。
幸いなことに、今まで離婚の危機は一度もありません。
結婚して仲良く暮らしているネパール人×日本人夫婦の知り合いもたくさんいます。
ネット記事がどれだけ根拠がないものかってこと、今ならよくわかります。
幸せなカップルの話より、不幸な話のほうがネタになりやすいですしね。
もちろん、ネット記事で見るような悪い例も実際に起こっているのも事実です。
ネパールに妻がいながら日本に出稼ぎに行き、日本人と結婚している話も何度か耳にしたことがあります。
ネパール人同士の婚姻は正式に届けを出していない事実婚の場合も多いです。
その場合は、ネパールに現地妻がいながらにして、日本人との日本での国際結婚に必要な「独身証明書」も簡単に手に入ります。
そのネパール人は 「永住ビザがとれたら（日本人女性と）離婚するよ～」 と、周りのネパール人に話しているとか。
こういう人がいると、多くのネパール人がそうであるかのようにネットに書かれてしまいますし、 ネパール人の印象も悪くなるので本当にやめてもらいたいです。
最近は日本に住むネパール人がどんどん増えてきているようですし、そうなると自然とこれから日ネカップルが増えて行くでしょうね。
ネット上ではネパール人に対する色々な情報を目にすることができますが、 振り回されることなく、自分の目で判断し、責任を持つことが大事だと思います。
もちろんどんな国にも悪人はいますし、注意深くすることも時には必要です。
正直に言えば、国際結婚は面倒なことはたくさんあります。
手続き関係や、周りの人間関係など。同じ国の日本人と結婚してたら起こることのない面倒がふりかかってきます。
その反面、国際結婚ならではのメリットもあります。
私が国際結婚して良かったと思うのは、違う文化を知ることによって色々な考え方ができるようになったことです。
ネパール人と結婚することにより気づかされたこともたくさんあり、 人生の楽しさも増えたと感じています。
何事も飽きっぽい私にとっては、ふたつの国を味わえる人生になったことが本当に嬉しいです。
国際結婚もなかなか楽しいもんですよ。
