ネパール人と接していて、日本人と比べると「ん?プライドが高いなぁ」と思うことが時々あります。
日本人は謙虚な人が多く、謙遜することが美徳とされているので余計にネパール人のプライドの高さが気になってしまうのかもしれません。
どんな時にネパール人のプライドの高さを感じるのか?について話したいと思います。
ネパール人はプライドが高いと感じる瞬間
私が日常的に、ネパール人のプライドの高さを感じる瞬間をいくつか挙げてみます。
簡単にはあやまらない
ネパール人と接したことのある方なら感じたことがあるかもしれませんが、日本人に比べると謝罪をすることが圧倒的に少ないです。
これは日本人がすぐに謝りすぎ・・・とも言えるかもしれませんが。
さすがに道を歩いていて足を踏んだり、ぶつかったときなどには「Sorry!」という人はいますが、これが車やバイクの接触事故などになると、まず謝りません。
プライドというより、あやまったら責任を取らされるという恐れからの防御法なのかも。
明らかに自分に非があるとわかっていても、簡単には認めません。「謝った方が負け」状態です。
なにかトラブルが発生したときもそうですね。
私も今までネパール人の方に物を壊されたり、約束を破られたりしたことがたくさんありますが、心から謝られたことって、、、、
う~ん、ほぼ記憶にありませんね(笑)。
とにかく「すぐに頭を下げる」「自分の非を認める」ということに対して、プライドが許さないという雰囲気を感じずにはいられません。
「知らない」と正直にいわない
なにかの物事について質問をしたときに、「わからない」「知らない」というのは恥ずかしいと感じている人が割といます。
これはネパール人誰もがそうというよりは、先生やグループの上役など権威のある立場の人に多いです。
意地悪な言い方をすれば、「何としても周囲からの権威性を保ちたい」というプライドの高さが感じられます。
ちなみに「ネパール人は道を聞かれたら、恥をかきたくないから知らなくても適当に教える」とどこかで読んだことがあります。
これについては、私はそんなことはないと思ってます。
その辺の人に道を聞いても、普通に「知らないなぁ」「あっちで聞いてみて」と返されることは日常茶飯事です。
見栄っ張りな傾向がある
これも「恥ずかしくないように・・・」という気持ちが働くのか、お祭りやお祝いの場ではここぞとばかりに盛大に行う傾向にあります。
お祭り事に必要以上に費やすお金と時間が無駄に感じるのは、私が外国人だからなのか単なるケチだからなのか。
とにかく人間関係の濃いネパールなので、周囲の目を気にし過ぎている風潮が感じられます。
困っている人を放っておけない
最後に褒めるのを忘れないようにしておきます(笑)。
ネパール人はプライドが高いと書いてきましたが、プライドが高いことが良い方向へ働くことももちろんあります。
誰かが困っていたり危険な目に遭っていた時には、見て見ぬふりができない人が多いです。
そんな薄情な自分は絶対に許せない!!とばかりに親身になってくれます。
自尊心が強いからこそ自分を高められることもあるのではないでしょうか。
「恥ずかしいところは見せたくない」
「ひどい人間性だと思われたくない」
「自分の威厳を保ちたい」
。。。などなど、プライドが低かったらこうは思わないですよね。
ネパール人のプライドの高さへの接し方について
なんどか聞いたことがあるのが、「ネパール人は人前で強く叱ることをしない」という話。
大勢の前で叱られた方は、かなりの屈辱を感じるようです。
恥をかかされたと思い、逆恨みすることもあると聞きました。
日本では上司に叱られている会社員とか、他人にガミガミ注意されている人は結構見かけます。
日本人だって人前で叱られていい思いをする人はいないと思います。
ですがネパール人なら特に、大勢の前で厳しく叱るのはやめた方がいいかもしれません。
日本人以上に、プライドが傷つく恐れがありそうです。
まとめ
以上、ネパール人のプライドの高さについて述べてきましたが、たくさんの民族が共に暮らすネパールです。もちろん個人差が大きいです。
私が今まで身近なネパール人の皆さんに接してきて感じたことなので、参考までに読んでいただけたら幸いです。