皆さんは、買い物するときに商品についている値段、あるいはお店の人の言い値で買っていますか?
日本ではめったに値切り交渉なんてしないので定価で購入する人がほとんどだと思います。
値切っている人を見かけることもほとんどありません。
関西では値切る人も多いようですが、私の育った地方では値切る習慣もほとんどなく、商品は決まった値段で買うものだと思っていました。
なので、ネパールに住むようになってからしばらくは「上手な値切り方」がわかりませんでした。
ネパールでの買い物は・・・
実はネパールでは日本での買い物の仕方と全く違うんです。
日本では「商品を決める」→「お金を払う」という流れですよね。
でもネパールでは「商品を決める」→「値切る」→「お金を払う」となります。
とにかく値切ります。
そのままの言い値で買うなんてありえない!とばかりに値切り倒します。
大型ショッピングセンターなどは例外ですけど、その辺の商店やタクシー、流しの野菜・果物売りなどあらゆる場所で値段交渉が行われています。
日本では定価でしか買い物をしたことがなかった私は、ネパールに移住して来てからも、しばらく値段交渉が苦手でした。
相手の人に悪いという気持ちや、値切るなんて恥ずかしいという気持ち。
それから単に交渉するのが面倒という気持ちがあり、相手の言い値で買うことが多かったです。
ですが不思議なもので、いつのまにか私も値切りが当たりまえになってしまいました。
とにかく相手の言ったままの値段で買うのは損だと思ってきました。
年を重ねるごとに図々しくなってきたというのもありますが(笑)
ネパールで上手に値切る方法はこれ!
そこで今回はネパールの買い物で損をしないための上手な値切り方を教えたいと思います。
機会があればぜひ試してみてください。
怒りながら値切る
値段を言われたら大げさに驚きましょう。
「え~っ!!これが300ルピー!? ありえない!」というように。
「あなた、ぼったくる気でしょ」といわんばかりの勢いで、もっと安くするように迫ってみると、「やれやれ・・仕方ない」と相手も折れてくれます。
また、納得いかない値段の場合は、いったんその場を離れるのも効果的。
近くに同じような店がたくさんある場合は、お客さんに逃げられてしまうと思い、安くしてくれることが多いです。
知ったかぶって値切る
「え~ あっちの店ではもっと安かった」
「前に買ったときは○○ルピーだった」
と言うように、本当のような嘘のようなでまかせを言って値切りましょう。
現地の相場を知っていないとなかなか難しいかもしれませんが、今回限りの旅行者だから高値で売ろうと思っている相手には効果的です。
「相場を知ってるならこの人には高く売れないな」とあきらめてくれます。
甘えながら値切る
甘え上手な人なら簡単です。
ニコニコしながら安くしてくれるようお願いしてみましょう。
ネパール人は自分に頼ってくれる人、甘えてくれる人が大好きです。
安くしてくれること間違いなしです。
言い値をかなり下げて交渉してみる
値切る際の金額は、物にもよりますが10~20ルピーなど小さな金額で値切るのではなく、下げ幅を大きく言ってみた方がいいです。
もともと相場よりかなり高い値段で言ってきている場合も多いので、意外と値下げしてくれることもあります。
本当に利益にならない場合は「ダメダメ、○○ルピーまでだよ」と最終値を言ってきますので、その値段で落ち着くことになります。
値切るときは相手のことも考えるのも大切
結局なぜ値切るのかと言うと、少しでも安く買いたいからですよね。
でも、相手の利益をなくしてまで自分が得する必要はありません。
ネパールの人も自分の生活のために働いているわけですから。
私の近所では、朝早くから夜遅くまで立ちっぱなしで商売している人たちがたくさんいます。
それでもネパール人の強引なおばちゃんや、怖そうなおじさんにギリギリまで値切られています。
時には無理やり自分の言い値でお金を置いて、品物を持っていく人もいます。(値切りもそこまでいくと、もはや窃盗では?・・・)
行き過ぎない程度にお得な買い物をするようにしましょう。
タメルエリアでは日本人はあまり値切ってこないこともあり、お客さんとしては好感を持たれていると聞いたことがあります。
今はそれほど悪質なぼったくりは少ないようですが、時には相場をはるかに上回る値段をふっかけてくる人もいるかもしれませんので、注意が必要です。
私も長く住むにつれ、値段交渉の腕をあげてきたと思っていますが、ネパール人に言わせるとまだまだ甘いらしいので、気を付けていきたいと思います。