ネパールにある世界遺産の1つ「パシュパティナート」についてご存知でしょうか。
パシュパティナートはヒンズー教の寺院なのですが、同時に遺体を燃やす火葬場としても有名で、外国人観光客が訪れる名所ともされています。
私もネパールにきてから何度か訪れた経験がありますので、写真と一緒にまとめてみました。
ネパールのパシュパティナートはこんなところ
私が訪れたのはかなり前なので、現在の状況と違う場合もあるかもしれませんが、そのときのパシュパティナートの様子がわかる写真を探してみました。
どうぞ参考にしてみてください。
パシュパティナート寺院はヒンズー教徒のみ入場可能
まず、こちらがパシュパティナート寺院です。
歴史的な建物で、「中はどんな感じなのかな?」と気になるところですが・・・
残念ながらヒンズー教徒以外の人は立ち入り禁止です。
※旅行者の観光目的であっても入場はできません。
その他のパシュパティナート敷地内へは入場料(1000ルピー)を払って見学することが可能です。(ネパール人家族にまぎれて入場すると払わなくて済む場合もあり・・・)
パシュパティナートでは川の傍で火葬が行われている
パシュパティナートは多くのヒンズー教徒が利用する火葬場が、バクマティ川の傍に設置されています。
朝から夜まで、煙が立ち上っている風景が。
結構な勢いで燃えていきます。
日本のように骨を残して納骨する習慣ではないので、全て灰になるまで燃やし続けます。
それが終わると、灰をすぐそばのバクマティ川に流します。
バクマティ川は、ヒンズー教の母なる河とされているインドの「ガンジス川」に続いている川です。
それにしても「川に遺灰を流すなんて、信じられない!」と、最初は思いました。
しかも、遺灰を流した先では子供たちが川の中で遊んだり、衣類を洗濯している人の姿も・・・
日本人的には「ちょっと、衛生的にどうなのよ!」と突っ込みたくなりますが、ヒンズー教の人たちにとっては、死んで神聖な川にかえることはごく当たりまえで自然な形なのかもしれません。
驚くのは、普通に見学しにきた旅行者にも死者の遺体が見えてしまうこと。
この写真は私が初めてネパール旅行に来た時に写したものです。
遺体を撮ることに少し抵抗があったのですが、その時のガイドに「撮っても問題ないよ」といわれ写した1枚です。
パシュパティナートでのシバラトリ祭の様子
パシュパティナートは普段からヒンズー教の巡礼者や、火葬場利用者で多くの人が訪れています。
でも、毎年春の始めころにある、シバ神(ヒンズー教三大神の1人)の生誕祭「シバラトリ」の時はさらに大変な混雑具合です。
インドやネパール各地からサドゥ(修行僧)や巡礼者が集まってくるのですが、私もその日に一度訪れたことがあり、人の多さに驚きました。
敷地外の道路で、既にこの混雑・・・
シバラトリは合法的に大麻(マリファナ)を吸っても良いとされている日で、あちこちで大麻を嗜んでいるサドゥの姿が。
(※このお祭りの主役であるシバ神が「大麻好き」だったことが由来してるらしい)
何故か至る所に蛇使い?の姿も。
笛にあわせて顔を出す蛇を披露しながら、見学者からお金を受け取ってました。
シバラトリの日にパシュパティナートに行くのはかなり刺激的だし、観光のし甲斐があると思います。
・・・私は疲労感が半端なかったですが(とにかく人が多くてカオス状態・・・)
シバラトリの日でも普段の日でも、機会があれば見学に行ってみてください。死生観が変わるかもしれません。
一応、地図を貼っておきます。