ネパール人の日常食「ダルバート」。
このダルバートの中に必ずといっていいほど添えられるのがアチャールです。
ネパール語のアチャールは「漬物」を意味します。
ネパール人にとってアチャールは毎日の食事になくてはならないもの。
アチャールのバリエーションは数多くあるのですが、今回はその中でも一般的に良く食べられている「ムラコアチャール」の作り方を紹介したいと思います。
ムラコアチャール(ネパール式大根の漬け物)の作り方
ちなみにムラコアチャールとは、「ムラ」=大根 「コ」=~の 「アチャール」=漬物 のことを指します。
それでは早速順番にみていきましょう。
あ、ちなみに使用するスパイスや量は各家庭によって様々です。
今回は我が家流ということで。
ムラコアチャールの材料
- 大根 約1㎏
- クミンパウダー 大さじ1
- コリアンダーパウダー 大さじ1
- ターメリック 小さじ1
- マスタードパウダー 大さじ1
- チリパウダー 大さじ1/2
- すりごま(黒) 大さじ2
- ごま(白) 大さじ1
- にんにく 2片(すりおろす)
- フェヌグリーク(メティ)小さじ1
- マスタードオイル 大さじ2
- 塩 大さじ1/2
私はいつもだいたいこのメモ通りに作っていますが、量はお好みで構いません。
一般的にアチャールに使うごまは細かくしたすりごまが多いですが、私はごまのブチブチ感が好きなので、ホール状のごまも入れちゃってます。白ごまか黒ごまかもお好みで。
油はマスタードオイルを使用してますが、なければサラダオイルでも大丈夫です。
辛いのが苦手な人はチリパウダーの量に気を付けてください。
大根の下準備
最初に大根を拍子切りにして天日干しします。
ベランダや屋上で直に干している人もいますが、私は埃が気になるので室内の日が当たる場所に置いています。
1~2日くらいひたすら放置。
表面が乾いても、しっかり水分が抜けきっていないと後で発酵させるときに水が出てきます。
個人的にはカリカリが好きなので、この時点でしっかり干すようにしています。
スパイスで味付け
大根の干し加減が良い具合になってきたら、スパイス類で味付けをしていきます。
この日はスパイスがだいぶ切れていたので、新しいのをいくつか買ってきました。
必要な量をはかり、用意します。
※わかりやすく写真を撮るために皿に並べていますが、いつもは直接大根に投入してます。
フェヌグリーク(メティ)とオイル以外のスパイスをボールに入れた大根に加えます。
※にんにくはすりおろして入れてください。
小さめのフライパンにオイルを入れて熱し、フェヌグリーク(メティ)を入れます。
(写真のはオイル入れすぎてますね・・・)
フェヌグリーク(メティ)がきつね色になり、良い香りがしてきたら大根とスパイスを入れたボールに投入します。
フェヌグリーク(メティ)はあまり黒くなるまで熱すると苦みがでてしますので注意しましょう。
全てボールに入れたら、全体をよく混ぜ合わせます。
味付けはこれで終了です。
ちょっと味見をして塩加減や辛さ加減を調節してみてくだい。
発酵
味付けして油を投入した大根の熱が冷めたら、容器に入れます。
容器は特に決まっていませんが、よく日光を通すものが良いでしょう。
本当はガラス瓶が良いと思うのですが、私は安く買えるプラスチック製の容器を使用しています。
大根を全部詰めたら、太陽が良く当たる場所に置いて発酵させます。
発酵させる日数も家庭によって様々だと思うのですが、しっかり酸味を出したいなら3日~5日くらいは置いておくとよいと思います。
置いておくとどうしても下の方に大根の残った水分が溜まっていきますので、1日に1回は容器ごと振ったり、ふたを開けてスプーンでかき混ぜて全体を馴染ませましょう。
その後は冷蔵庫で保存しておけば、少なくても一ヶ月は食べることができます。
冷蔵庫に入れておいても日が経つにつれて味が馴染んでいき、どんどん美味しくなっていきますよ。
出来上がり
出来上がったら、こんな感じでご飯に添えます。(右上)
カリカリの食感と酸味、辛味がカレーの味にピッタリで食欲がすすみます。
ムラコアチャールは簡単にできますし、日本人の口にも合うと思います。
アチャール初心者にもおすすめです。
コメント