ネパール生活に家政婦(お手伝いさん)は必要か

ネパールの生活・習慣
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日本の家庭に比べてネパールの家庭では家政婦の普及率が高いです。

住み込みで働ているお手伝いさんや、決まった時間や曜日などにだけやって来るお手伝いさんなど、契約の形はそれぞれです。(契約といっても口約束がほとんど)

中には村の貧しい家庭から子供を連れてきて、生活の面倒や学校にも行かせて育てる代わりに、家事をやってもらう形態もあります。

家政婦さんがいると家事が楽になる反面、不都合なことも色々でてきますので、雇う際には心しておくことが必要です。

ネパールで家政婦を雇うことのメリット

家政婦さんがいることで生じるメリットはただ一つ。

重労働の家事が楽になる

家政婦さんを雇う一番の理由はやっぱりこれでしょう。

一人でも働き手が増えるだけで、毎日の家事がグッと楽になります。

ネパールの家は面積も広く部屋数や窓数も多いです。

日本のようにしっかりとした作りではないので、色々な隙間部分から埃が侵入し、部屋はあっという間に埃が積ります。

また、ネパールの一般家庭では来客も含めて人の出入りが激しいので、散らかることもしばしば。

洗濯機がない家庭もまだ多く、毎日手洗いしなくてはならない場合はそれだけで1時間はとられてしまいます。

私も移住してきたころの3年間は手洗いでしたがかなり体力消耗します。

ネパールの家の中で、全ての家事を自分だけでこなすとなると無理が生じてきます。

で、結局は手抜きをすることに。

実際、現在は家政婦のいない我が家は、どんどん家事が手抜きになっています。

きっちりやっていたら掃除だけで日が暮れてしまいますからね・・・

家政婦さんがいてくれると、負担がかなり軽減されて自分の時間もとれるので良いと思います。

昼間は外で務めている人はなおさら家政婦さんが必要になってくると思います。



ネパールで家政婦を雇うことのデメリット

家事が楽になり、他のことに時間を回せるようになるのは助かるのですが、その代わりに日本人同士では起こりえない価値観の違いに翻弄させられることになります。

家政婦は育て上げるまでが大変

私も過去に一度、家政婦を雇ったことがあります。

20代の若い子だったのですが、びっくりするほど掃除の仕方を知りませんでした。(ネパールでは小さいころから自分が汚した場所は自分で掃除するといったしつけはされません。)

ひとつひとつやり方を教えるのですが、やはり衛生観念のズレが大きくてなかなか上手にこちらの言いたいことが伝わりませんでした。

例えば、トイレの内側を洗うブラシでお風呂場まで洗ったり、ゴミを観葉植物の鉢植えの中に捨てたり。。。

何回か注意してもまたやるので、「またやってるんじゃないか・・・」と心配で目が離せず、結局他のことができない羽目になったりしました。

ちなみにその家政婦さんは10日間くらいで来なくなりました。

でも、別の人を探す気にもなれず、結局自分でやっちゃったほうが気が楽!

ってことで、それ以来家政婦を雇ったことはありません。

私に人を育て上げる根気がなかったといえばそれまでですが。

家政婦にプライバシーが漏れる

自分の家の中に、家族以外の人が入ってきて家事をすることに抵抗のある日本人は多いと思います。

しかし、意外とネパール人でもそれが気になる人はいるようです。

過去に何人かのネパール人に「どうしてお手伝い雇わないの?」と聞いたことがあります。

答えは「家にいつもいられると家族内の話が聞かれちゃうから」「家族の大事な話がしにくい」と言う人が結構いました。

確かに住み込みで働いてもらう場合は、いつどこで家族内の会話が聞かれているかわかりません。

家政婦さんがいてくれて楽にはなりますが、家族以外の人に聞かれたくない話をするときには気を配る必要があります。

家政婦による窃盗の可能性

カトマンズでも空き巣や、夜中に家に進入されて金品を盗まれたという話をよく聞きます。

そして犯人についてよく聞くのが、

「以前にメンテナンスやリフォームなどをしに家に来たことのある業者」

または「以前、雇っていた家政婦」です。

要するに部屋の造りをよく把握している人が泥棒になるパターンが多いようです。

もちろん多くの業者や家政婦は善良な人だと思いますが、家政婦を雇う場合はそう言ったリスクもあるということを知っておいた方が良いと思います。

もし家政婦を雇うことになる場合は、家事が楽になるのと同時に、注意しなくてはならないことも増えるので気をつけてください。

もちろん、家政婦歴の長いベテランさんを雇うことができれば、特にこちらが目を見張っていなくても丁寧に家事をこなしてくれることもあるでしょう。

でも周りの話を聞けば、そんな家政婦さんに当たるのはまれだそうですよ。

ネパール人同士でもそうなのだから、日本人の場合は納得いく仕事をしてくれる家政婦さんを見つけるのはなかなか難しいのが現実です。

ある程度は妥協しつつ、徐々に育てていく覚悟が必要かもしれません。

 

 

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