ネパールに住むようになって感じたことのひとつに、
「原因不明の病気」「得体の知れない病気」にかかることが多いなぁ。
というのがあります。
別にいつもとかわらない生活をしているのに、急にお腹をこわしたり変なできものができたり。
ネパールは衛生的な問題もあるので、私も日本にいた時に比べると病気になりやすいです。
でも、放っておくと自然に治ることもあったりで原因はよくわかりません。
私の娘は、3歳の時に日本からネパールに来たのですが、慣れない環境のせいか半年ほど得体の知れない病気にかかり続けていました。
今回はそのお話をシェアしたいと思います。
具合が悪いのに原因がわからない病気
3歳で日本からネパールに移り住んだ娘は、すぐに幼稚園に通わせました。(早いと思うかもしれませんが、ネパールでは割と一般的です。)
すると、数週間後には発熱と嘔吐が始まりました。
病院で受診すると「扁桃腺炎だね」と言われ、薬だけ出されました。
薬を飲ませると1週間くらいで治るのですが、幼稚園に行かせると2週間くらいで再び発熱と嘔吐。
しばらくその繰り返しが続きました。学校も頻繁に休んでました。
最初は、慣れない生活だから仕方ないね。くらいの軽い気持ちだったのですが、あまりにも繰り返すので、病院を変えることに。
次に受診した病院では「結核ですね」と診断されました。
アレ?日本でBCGの予防接種したのになぁ。
と、診断を疑い、さらに別の病院で「結核の専門医」に見せることにしました。
すると「大丈夫です。結核ではないですよ。検査しても何も異常がないので、ビタミン剤だけ出しときますね」という結果に!
もう、医者は簡単には信じられない!と、この時思いましたね。
病院をはしごしていた間にも、半年以上の期間が過ぎているので、病気の症状も少しづつ変化しています。(でも相変わらず発熱と嘔吐は繰り返してました)
なので、もしかしたら一つの病気だけでない可能性もあり、どの医者が正しかったのか正しくなかったのかもよくわかりません。
ただ、薬をのんでも病気を繰り返すのは、本人もつらそうだったし私自身も大変でした。
で、結局どうやって治ったかというと・・・
幼稚園を変えたらすぐに治りました!
最初に通わせた幼稚園は、近所にあって便利なところでした。
でも、太陽が当たらないし室内が暗くてじめ~っとした雰囲気。
後で気づいたのですが、キッチンも陽が当たらず、子供たちの歯ブラシやエプロンも衛生的に保管している状態じゃなかったんですよね。
その後、少し遠くなるけど環境の良い幼稚園に転園したら、驚くほど体調が改善されました。
やっぱり合わない環境が原因だったのかな?と思います。
もともとネパールで生まれ育った子供たちは問題なくても、日本から来たばかりの娘には免疫力がなかったんでしょうね。
日本からネパールに移住される方で小さなお子さんがいる場合は、しばらくは気をつけておくことが必要だと思います。
大人でも慣れるまで大変なので~。
ネパールでは今も行われている祈祷師による治療
幸い、ウチの娘は正体不明の病気から抜け出せましたが、病気がなかなか治らない場合にネパールではあることをします。
もちろん全員ではないでしょうけど、私の周りではよく聞く話。
「祈祷師を読んで御払いをしてもらう」
です。
親戚の子供が体調悪くしたときに、よく祈祷師を呼んでいました。
ネパールでは何て言うんだったけ?すみません、忘れましたが。
私がよく目にしていた祈祷師は、一見普通のおじさんのような人でした。
「なんちゃ~ら、かんちゃ~ら」と言いながら水やら油やら灰やら葉っぱ?などを、その子供の体につけてましたね。
この手のことが苦手な私は全く信じてないんですけど、祈祷した後に案外治ってしまうのが不思議。
病は気からっていうやつなのでしょうか。
それとも本当に祈祷師の力!?
時代錯誤な気がしますが、病院に行っても薬をのんでも病気が治らなければ、最後の最後にすがりたくなるのはわかる気もします。
私も、娘の病気がいつまでたっても治らなかったら、だめもとで祈祷師呼んでたかもしれませんし。
あ、ちなみにネパールには呪術師っていうのもいるそうですよ。
憎たらしい相手、邪魔な相手を不幸にするためにお金を払って呪いをかけてもらうとか。
怖いですねー。
効果のほどは知りませんが、人には憎まれないようにするのが一番ですね。
まとめ
生まれ育った環境でないと、原因不明の病気になりやすいので、注意したいものです。
特にネパールはまだまだ衛生状態が悪く、抵抗力のない人には厳しい国だといっても良いと思います。
逆に長く住んでいればいつのまにか適応できるようにもなってくるので、人間の体ってすごいなぁとも思うんですけどね。
原因不明の病気を繰り返していた娘も、今では信じられないくらい健康になりました。
ネパールの環境に順応したんでしょうね。
親としては本当に嬉しい限りです。
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