ネパールの光のお祭り【ティハール】が一番好き!2019年の日程は?

ネパールの生活・習慣

 

ネパール最大のヒンズー教のお祭りといえば「ダサイン」が有名ですが、同じくらい大きなお祭りに「ティハール」があります。

特にみどころがなく退屈なダサインと違い、ティハールは町全体が光で彩られとても美しい風景となるので、私も大好きなお祭りの一つです。

今回はこの光のお祭り「ティハール」について少し詳しくまとめてみようと思います。

 

ネパール光のお祭り ティハールの時期

ネパール暦のカレンダーは毎年日にちが変わるため、「何月何日がティハール」というのは決まっていません。

毎年、だいたい10月下旬~11月上旬にあたります。

秋の最大のお祭りダサインが終わって2週間くらい後にティハールがやってきます。

ダサインとティハールの間は、平日なので普通に公的機関は動いていますが、多くのネパール人はお祭りモードですね。

ティハールが終わるまでは、ネパールの社会はいつもよりゆっくりと進みます(まぁ、年中ゆっくりなんですけど)。

 

ティハールの期間とそれぞれの日に行うこと

ティハールの期間は4日間です。

それでは、実際にティハールの期間は何を行うのかみていきましょう。

 

1日目 カーグ・ティハール

ネパール語の「カーグ」とはカラスのことです。

ヒンズー教の昔話が由来のようですが、カラスにプジャ(祈祷・供養)をしてあげる日です。

 

ティハール・カーグプジャ

さすがにお祝いの印(ティカ)をカラスのおでこにつけてあげることはできませんが、食事を用意し、ベランダや屋上にお供えしておきます。

 

2日目 ククル・ティハール/ラクシュミ・プジャ

「ククル」はネパール語で犬のことです。

ククルティハールには犬にプジャをします。

飼い犬だけでなく、野良犬にもプジャをする人がいるので、この日は花の首輪をしておでこにティカをした犬が道端を歩いている姿を見ることができます。

邪魔そうに見える花輪をつけられても、嫌がるどころか喜んでいるように見えるのが不思議・・・

2019年はこの日にラクシュミプジャも行われます。

この日の夜は、豊穣と幸運の女神ラクシュミ―を招き入れるために、それぞれの自宅やお店の前に「ランゴリ」と呼ばれるカラフルな模様を描きます。

そして、ラクシュミーが迷子にならないように、明かりを灯して道しるべとします。

この日に街を散策するととても楽しいです。

ラクシュミ・プジャは商売繁盛を願う意味もあるようです。

旅行者エリアのタメルでも様々なイベントが行われますし、キレイなイルミネーションをみることができます。

旅行者にとっては、一番楽しいティハールを体験できる日だと思います。

 

ライトアップされるのは街中だけではなく、各家庭でも行われます。

かなり写真がブレちゃってますが・・・(笑)

このライトアップはラクシュミ・プジャの日だけでなく、ティハール期間はずっと行われていることがほとんどです。

ティハール期間の電力消費量がすごそうですね。

 

3日目 ガイ・ティハール/マハ・プジャ

ガイ・ティハールはガイ(牝牛)にプジャをする日です。

これといった盛大な感じは得にありません。

また、この日はネワール族の新年(マハ・プジャ)にもあたります。

ネパールの公的なお正月は毎年4月中旬ころですが、ネワール族の方々にとってはティハールの期間が新年になるんですね。

4日目 ゴバルタン・プジャ(ゴル・ティハール)/バイ・ティカ(兄弟・姉妹の日)

ティハール4日目はゴル(牡牛)にプジャをする日です。

ゴバルタン=牛の糞を意味するようで、村では牛の糞で山を作ってプジャを行っていたようです。

さすがにカトマンズで行っているのは見たことありませんが。

 

また、この日はティハールの最終日にあたります。

毎年最終日にはバイ・ティカが行われます。

バイ・ティカは姉妹が兄弟の健康や幸せを願ってプジャをする日です。

旅行者は参加する機会はほとんどないと思いますが、ネパール人にとっては重要な日になります。

姉妹は、用意したお菓子や果物、花輪を自分の兄弟に贈り、額にティカをつけてあげます。(この時のティカはいつもの赤いのとは少し違う種類のものです)

ティハール・バイティカ

贈り物を受け取った兄弟は、姉妹に金品をお返しします。衣類を贈る人もいますね。

 

バイ・ティカの儀式に用意される物にはそれぞれ意味があるそうですが、ネパール人でも全てを知っている人は少ないとか。

ちなみに本当の兄弟姉妹がいない人は、いとこだったり親戚同士でも大丈夫です。

または、兄弟姉妹の契りを交わした相手でもOKだそうです。

 

 

その他のティハール風景

その他にもティハールの期間にみられる風景として、バイロとデウシレがあります。

子供たちが、各家をまわって踊りや歌を披露し、お金やお菓子などを集めて歩くのです。

あまり立て続けに訪問されると、対応が面倒になることもあるのですが、かなり熟練されたダンスをみせる子供たちまでいるので、見ていて楽しいですよ。

 

今年(2019年)のティハールの日程は?

ティハールの日程は毎年ずれるのですが、2019年のティハールについては次のとおりです。

  • 10月26日 カーグ・ティハール
  • 10月27日 ククル・ティハール/ラクシュミ・プジャ
  • 10月28日 ガイ・ティハール/マハ・プジャ
  • 10月29日 ゴバルタン・プジャ/バイ・ティカ

 

この期間にネパールに訪れる機会のある方は、ぜひネパールのお祭りティハールを楽しんでみてください。

 

 

コメント

  1. アン より:

    Anu様

    初めまして。アンと申します。日本在住の40代女性です。

    実は今年の3月に初めてカトマンズを一人旅することになりまして。ネットで色々調べていて偶然このサイトを見つけたのですが、とっても素敵なブログですね♪

    ティハールいいですねえ。いつかその時期にもネパールに行ってみたいものです。

    • Anu anu より:

      アンさんこんにちは。
      コメントいただきありがとうございます。

      初めてのネパール一人旅、楽しみですね。
      ティハールもおすすめですが、3月もちょうど温かくなってきますし雨もほとんど降らないので過ごしやすいですよ。

      どうぞ安全で良い旅を!

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