海外滞在中に一番心配なのが病気です。気を付けてはいても時々襲ってくる病気。
生きていれば病気にかかるのは日本でも同じですが、ここネパールでよくみられる病気もあります。今回は私や子供が今まで住んでいてかかった病気や、その症状についてまとめてみました。
ネパールで多い病気は?
日本では平気だったのに、ネパールに住むようになってかかりやすい病気というのがあります。食べ物・水・生活環境などまだまだ問題の多いのが現状のネパールで、よく聞く病気に次のようなものがあります。
下痢
ネパールに短期滞在の方、移住して間もない方などのネパールの食生活の環境に慣れていない人は下痢になりやすいです。主に水や食べ物が原因だと思います。私の親もネパールに遊びに来るときは大抵一週間くらいしか滞在しませんが、いつも日本に帰るころになると下痢が始まり、数日続くそうです。
私も移住して間もないころはよくお腹を下してしました。不思議な事に今ではほとんどなることはありませんので、体がネパールの環境に順応したのだなぁと思います。
結膜炎
日本では、周りが結膜炎の人だらけっていう状況になったことがありませんが、ネパールでは時々この結膜炎が流行します。最近はありませんが以前に親戚の人が次々と目が充血していくのを見たことがあります。ネパール語で「アンカ パキョー」(直訳で「目が熟れた」の意味)といいます。
しばらく目薬していれば治るそうです。結膜炎はうつらないものがほとんどですが、流行しているウイルス性の場合は感染しますので、目が赤くなっている人には注意した方が良いかもしれません。
のどの痛み
季節にもよりますが、ネパールに来て喉が痛くなったり声がかすれたりすることが多くなりました。加齢のせいかとも思ったのですが、おそらくネパールの空気汚染のせいだと思います。もともと乾燥しがちな空気なのですが、車の排気ガスや道路のほこりなどで、カトマンズの空気はかなり汚染されています。
現地のネパール人もかなりの割合でマスクをしています。私は面倒でついはずしてしまいますが、カトマンズの街歩きにはマスクは必須です。
子供がかかりやすい病気
日本の子供に比べてネパールの子供に多いと感じる病気です。やはり食べ物や環境が関係していると思います。
扁桃炎
日本でも扁桃腺が腫れやすい子はいますが、ここでは扁桃炎になる子を多くみかけます。ウチの娘も年に数回、この病気にかかります。ネパール語で「タンシル」といい、喉を見せるたびにお医者さんに「ア~ タンシル チャ」と言われます。抗生物質を飲んで治すのですが、病院にいくと周りに扁桃炎の子がたくさんいます。
肺炎
最近はネパールでも予防接種を積極的にすすめているので、いくらか減少しているかもしれませんが、親戚や知人の子供で重症化した話を何度か聞いたことがあります。ネパール語では「ニモニヤ」といいます。子供に寒い恰好をさせたり、冷たいものを食べさせると「ニモニヤになるよ!」と、うるさくいわれることがあるのですが、ネパールで肺炎になる子が多いのは寒さよりも、衛生面の問題からでは?と思います。
胃腸炎
大人でも下痢の症状の原因が胃腸炎の場合が多いですが、子供は特に症状がひどくなりやすいです。一度、家族全員が玉子が原因で下痢になったことがあります。大人は一週間の下痢だけで自然に治りましたが、娘は嘔吐、高熱、下痢と症状が重くなってしまいました。ネパールでは食べ物には要注意ですが、気を付けていても防げない部分もあり、難しいところです。
病気になってしまったら・・・
気を付けていても病気にかかってしまうことはあります。それほどひどくなく、症状を緩和させるために薬だけ欲しい場合は、「メディカルパサル」(薬屋+薬剤師常駐の場合が多い)に行って薬を買いましょう。「メディカルパサル」はタメルエリアやローカルエリアの街中など、どこにでもあるので便利です。症状を言えばそれに合う薬を出してくれます。お店によっては医者がしっかり診察してくれるところもあります。(診察料無料が多いです)
病気の症状が重く、細かく診察したい場合は病院へ行った方が良いでしょう。タメルエリアにも病院はありますし、他のエリアには外国人向けの病院もあります。ネパールの病院は日本の病院と違い、病院側が身の回りの世話をしてくれるわけではありません。病気が重い時には一人ではなく付き添い人と一緒に行くことをお勧めします。
海外で病気になると本当に心配になってしまいますよね。特に途上国のネパールでは薬や治療の方法など不安になることが多いと思います。ですが海外で勉強してきた医者も多く、きれいに整った設備のある病院もありますので、それほど心配することはありません。
そうはいっても、病院に通うほどの病気をしないことが一番ですので、ネパール滞在中は食べ物や衛生面に気をつけて過ごすようにしてくださいね。