ネパールの街を歩いていると、ネパール人の多くの人(特に女性)がサンダルを履いているということに気が付くと思います。
割りと寒い季節や、結構激しい雨の日にも「裸足+サンダル」の人が多いです。
ネパールでは当たり前の光景なのであまり深く考えたことはなかったのですが、ネパール人はなぜサンダルを好んで履くのか、改めて考えてみようと思います。
※ちなみにネパール語ではサンダルのことを「チャッパル」といいます。
ネパール人がサンダルを好む理由
もちろん出勤などでばっちりスーツで決めている男性が足元はサンダル・・・ってことはありませんが、カジュアルな服装な時は、スニーカーというよりはやっぱりサンダルが多い印象です。
物が豊富になってきた最近では、女性でパンプスなどのきちっとした靴を履く人もいますが、普段の生活ではサンダル派がほとんど。
特に年配になればなるほど、サンダルの人が目立ちます。
ネパール人の服装に合わせやすい
一番の理由はやっぱりこれかなぁと思います。
若い子を除き、普段の生活ではまだまだネパールドレスを着ている女性が多いので、ネパールのクルタやサリーにはサンダルが一番しっくりきます。
さすがにスニーカーはありえませんよね。
特に日常生活ではオシャレなサンダルというよりは、ビーチサンダルのような気楽に履けるものが人気です。
ショッピングセンターでもサンダル売り場は品数が豊富!
日常的な生活スタイルの上で便利
ネパールの生活スタイルには、すぐに脱いだり履いたりできるサンダルがピッタリです。
なぜなら・・・ネパールの建物は、土足OKの場所とそうでない場所が混在しているからです。
廊下は土足だけど室内はカーペットだったり、屋外なのか屋内なのかよくわからない場所などもあります。
ネパール人のお宅に行くと、同じ場所でも靴を履いているひとがいたり裸足の人がいたり様々です。(超適当!!)
なので、いざというときすぐに脱いだり履いたりできるサンダルが便利なのです。
しっかりした靴より安く買える
ゴム製のビーチサンダルなら100ルピー前後で購入可能。
ネパールで手に入る商品は粗悪なものがまだまだ多いので、高いお金を払って良さそうな靴を買ってもすぐに壊れることがあります。
それならサンダルを安くたくさん買った方がコスパがよさそう。
昔からの村の習慣が続いている
カトマンズの街でも、もともとは村育ちという人がかなりいます。
村では草や土の上でも裸足で歩く人がいますし、靴がない方が歩きやすいと言う人も。
なので、しっかりした靴を履くのは窮屈で暑苦しいのではないかと思います。
うちの近所ではサンダルどころか裸足で歩いているおじいさんがいます。裸足で歩くという以外は普通の人です。
隠すのが嫌い
これも習慣に関することですが、ネパール人はとにかく閉め切った状態を嫌います。
道路の埃がひどくても車の窓をあけないと気持ち悪くなっちゃう人も多いですし、寒い季節でも家の窓は全開にしておかないと気が済まない人も多いです。
ゴミや虫が家に入りこむのは全然気にならない様子。
・・・なので、足を靴の中に閉じ込めるのは違和感があるのではないでしょうか。
サンダル派の人は、靴下も寒さがピークのときくらいしか履きません。
冬には靴下履いて、ビーチサンダルの人もいたりしますね。(サンダル派の人はネパールの短い冬のためにわざわざ靴は買わない?)
というわけで、ネパールではサンダルを履く人が多い理由を、無理やり考えてみましたが(笑)、結局は「便利で快適だから」という言葉につきると思います。
日本より暑い時期も長いので、蒸れるスニーカーや革靴よりサンダルを履きたくなるのは当然です。
日本より水虫の人は少ないでしょうね、きっと。
私も年中サンダルで生活しているので、常に足にはサンダル焼けの跡が・・・