海外に長く住むために必要なことって何だと思いますか?
「その国の習慣に慣れる」「その国の言葉を覚える」「その国の人と仲良くなる」などなど、色々あると思います。
最初は、新しく生活することになった国に早く慣れるために頑張ることも苦になりません。
でも時間が経つにつれてモチベーションが低下し、無理をして周りにあわせている自分に気づくこともあります。
これからネパール移住を考えている人には厳しい意見かもしれませんが、ネパールの生活に馴染めず日本へ戻る人も結構いますよ。
私も実行には移しませんでしたが、ネパールの暮らしに疲れて日本の生活を考えたことがあります。
ネパールに肌が合いそうなのはこんな人!
そこで今回は、あなたがどれだけネパールに自然に馴染むことができるか、簡単なチェックを してみたいと思います。(あくまでも私の個人的な見解ですのであしからず。)
毎日、毎食ダルバートでも飽きない
典型的なネパール人の食事は一日2回のダルバートです。
お腹が空いたらダルバートをお腹いっぱい食べたいというネパール人が多いです(最近の若者はそうでもないみたいですが)。
知人にお呼ばれされるときや色々な食事の場で、このダルバートを食べる機会が多いので、 ダルバートを受け入れられない人にとってはネパール生活はつらいかもしれません。
毎日シャワーを浴びられなくても平気
慢性的な水不足(近々改善される予定!?)のせいか、毎日シャワーする人はほとんどいません。
私の周りのネパール人から聞いた感じでは週に1~2回の人が多いです。
一般的な日本人にはきついと思います。あまり潔癖ではない方がネパール生活は適しています。
結婚式やその他のパーティー行事が大好き(長時間でも歓迎)
人づきあいが濃厚なネパールでは頻繁にお祝い事に招待されます。
しかも日本ではありえないくらい開催時間が長いことが多いです。
人と会って長時間話すのが大好きな人はともかく、平均的な日本人の感覚としては無駄に時間が長くて疲弊してしまいます。
パーティー事が好きな人ほどネパール生活を楽しめると思います。
親戚づきあいが苦にならない
ネパール人の配偶者を持っている人には避けて通れない課題ではないでしょうか。
苦手じゃなければ楽しいと思いますが、どこの誰かもわからない遠い親戚まで登場してくるので かなりの記憶力が必要です。
なんでもニコニコ受け入れてしまうとキリがありません。
この先必要じゃないつきあいならきっぱり線を引くくらいでいいと思います。
私は親戚づきあいがとっても苦手なので、上手につきあっている人をとても尊敬してしまいます。
アポイントなしの自宅訪問にもにこやかに対応できる
自分の都合で急に遊びに来ます。
私が外国人のせいかどうかわかりませんが、部屋に置いてあるものをチェックしたり、勝手に使用されることもよくあります。
その辺りの距離感が気にならない方や、いつ家にこられてもウェルカム対応ができる方はネパール生活が性に合っていると思います。
宗教に理解がある
ネパールは神様が多く住む国と言われ、人々には強い宗教心があります。
街の至る所に寺院があり、 参拝の人でいつも賑わっています。
宗教の教えは生活の中にも表れ、「牛肉は食べてはいけない」 「生理中の女性は料理をしてはいけない」など、日本人には違和感のある習慣も存在します。
そういったネパールの宗教感にあまり拒絶反応を示さない人の方がネパールに馴染みやすいと思います。
時間や約束を破られても腹が立たない
約束や決まり事に対して非常にルーズなのがネパール人の特徴です。
日本人の感覚のままネパールで生活してしまうとイライラさせられることが 多いです。
約束は半分程度あてにしておき、守られない可能性の方が高いと思っているくらいで丁度よいでしょう。
生真面目すぎる人より、良い意味でいい加減な性格の人の方がネパールでは暮らしやすいと思います。
どうでしたか?
以上の項目のうち半数以上が「はい」の方は、 かなりネパールに住むのに適していると思います。
ちなみに上記の項目は全て私には無理な内容です(笑)
もしネパールが好きでネパールの習慣を受け入れる覚悟ができていたとしても、 長く住んでいるとやはり無理が出てきます。
ネパール人と同じ言葉を話し、ネパール人と同じように生活していたとしても、周りは自分のことを同じようには見てくれないのが悲しいですが、現実です。
何年住んでもそれは感じます。
周りのネパール人は私を「日本人」として見るし、 ネパール語で話しても英語で話てくる人もいます。
施設では外国人料金を請求されるし、ネパールに住むためには年に一度イミグレーションに行って ビザを更新しなくてはなりません。何年住んでも「外国人」なんです。
結局、海外生活に必要なことって・・・
もともとその国が好きで、すべて受け入れられる!っていううらやましい方は別として、 ネパールに縁があってネパールに住むことになっても、違和感を感じたり受け入れられない習慣や価値観は、ほとんどの人にあるものだと思います。
気持ち的には受け入れたくても生理的に無理なこともあります。
私も受け入れらないネパールの習慣はたくさんありますが、どれも無理をしてネパールに合わせようとはしません。
むしろはっきりと周囲のみんなに意思表示しています。
「ダルバートは飽きたから食べない」「ヒンズー教は理解できない」「急にこられても、やることあるし・・」などなど。
きっと、冷酷な日本人としてウワサされてるでしょう(笑)。
でも無理や我慢しては長く住めないですからね。
最初は愛想笑いで周りに合わせようとしていた私も、滞在年数が増えるにつれ、 無理しても何も良いことがないとわかってきました。
自分がつらくなるだけです。
もともと価値観が違いすぎますので、自分で主張しない限り理解はしてくれません。本当に。
何を書きたかったのかよくわからなくなってきましたが、「無理をしないで自分にも周りにも正直でいることがネパール生活を長く続けるコツ」ってことです。
ダルバート嫌いでも、長いパーティでつまらなそうにしていても、ネパール人は寛容です。
きっと 笑って見過ごしてくれますよ!
あ、「ネパールに住んでいるんだからネパールのもの食べないでどうする!」と嫌味をいわれることも時々ありますけどね・・・(笑)