私がネパールに海外移住してきて良かったと思える３つの理由

私は生れてから３０年以上日本で生活してきましたので、習慣や物事の考え方などの基本的な部分は日本人そのものだと思います。

その後１０年ネパールで生活していますが、ネパールの習慣に慣れては来ても、元々持っている価値観は簡単には変わりません。

１０代２０代でネパールに移住していたらまた違ったのかもしれませんが・・・

ネパールに引っ越してきたばかりのころは、目の前のことに忙しく、新しい生活が新鮮だったので、日本が恋しくなってホームシックにかかることは全くありませんでした。

でも２、３年経ってネパールの生活に慣れたころ「やっぱり日本で生活したい」と思うようになりました。

何だかネパールをもう知った気になって、飽きてきたんですよね。

実際には家庭の事情やら何やらでネパールを離れることはできなかったのですが、今思えばあれがホームシックだったのかもしれません。

それからまた何年も経過し、今では日本で生活したいという気持ちは消えてしまいました。

正確には、もう今更日本で生活できない！というのが正しいのかもしれません。

改めて、ネパールに移住してきて良かったことについて考えてみました。

ネパールに移住して良かったこと

ネパールに移住して良かったこと

このブログを訪問してくださった方の中にはもしかしたらネパール移住を考えて悩んでいらっしゃる方もいるかもしれませんね。

参考までに、私がネパールに移住して良かったと思えることを3つあげてみようかと思います。

ネパールは急がずに自分のペースで生活できる

日本にいたころはずっと会社員でした。

毎日満員電車で１時間前後の通勤です。

電車に乗り遅れないために、遅刻しないために１分１秒をも気にする生活でした。

時間に追われて毎日疲れていた気がします。

そして日本ではルール、規則をとても大事にします。

それはそれで素晴らしいことだと思うのですが、自分が納得いかないことや、気に入らないことでも守らなければいけませんし、周囲に合わせなくてはいけません。

何だかいつも自分の考えや気持ちとは反対に誰かにコントロールされているような感覚がありました。

ネパールに移住してきてからはガラッと環境が変わりました。

毎日決まった仕事がなかったせいもありますが、何とも言えない開放感。

人々はとても気さくで、外国人の私にも親しみをもって接してくれました。

一番楽になったのは、日本では窮屈に思っていたマナー・ルールが、ネパールではまったく違っていたということ。

最初はルーズすぎるネパールの時間感覚に苛立ちを覚えたのも確かですが、慣れてしまえばこれほど気楽なものはありません。

そっちがルーズならこっちもルーズになればいいだけの話ですので(笑)。

このネパール独特の時間の流れに慣れてしまった今、日本の会社で働くことはもう難しいでしょうね・・・

ネパールにいると日本の良さが改めてわかる

自分の生まれ育った国がこんなに素晴らしい国だったんだと気づいたのは、ネパールに長く住んだおかげです。

ネパールでは十分ではないもの、足りていないものが日本ではものすごく当たり前に日常生活の中にあります。

「いつでも十分に使える電気・水・ガス」「水道の蛇口からでるお湯」「途切れることのないネットの接続環境」「財布を落としても戻ってくるモラル」「決まった日数で届く郵便物」「約束を守ろうとする国民性」「男女平等」「義務教育制度」「仕事が豊富」「時間に無駄なく適格に手続きをしてくれる公的窓口」「砂埃が立たない道路」・・・・・・

ネパールと比べてしまうと数えきれないほど出てきますのでこのくらいにしておきます。

そして私は根っからの日本人マインドなので、日本の「わび・さび」「謙遜」の文化がとても好きです。

ネパール人の中にもそれらしい空気を感じる人がいますが、ほとんどの人は持ち合わせていない感覚だと思います。

ずっと日本に住んでいたら日本の良さに気づくことはなかったと思います。