ネパールで使われているネパリ英語のなまり・特徴について

ネパール語

 

ネパールでは英語教育が盛んで、最近の学校では、校内は英語での会話がメインとなることがほとんどです。

そんな環境で育ったネパール人たちはもちろん日本人にくらべると、皆英語が上手です。

でも、やっぱり英語が母国語ではないので、ネパール人特有の発音になる言葉も多いです。

ネパール人の話す英語で、特徴的に思う点がいくつかありますので、挙げてみたいと思います。

 

 

ネパリ英語の特徴

最初は聞きとりにくいネパール人の英語も、ある程度の癖を把握すればわかりやすくなっていきます。

ネパール人の話す英語に見られる特徴をまとめてみました。

「S」から始まる言葉の前には、小さな「イ」が入る

ネパール人の舌の使い方から、「S」から始まる言葉は言いにくいらしいです。

ですので、言葉のはじめに「イ」を入れることでそれを解消しています。

<例>

Spoon  ⇒ イスプーン

School  ⇒ イスクール

Spider  ⇒ イスパイダー

 

最初はものすごく気になっていたんですが、聞きなれたネパールでは「そういうもの」として成り立っちゃいました。

私もネパール人と話すときは「イスプーン チヤ?」(スプーンある?)、「アジャ イスクール ナジャニ?」(今日は学校行かないの?)などのように、ネパール式で話しています。

 

「Mask」「Desk」は「Maks」「Deks」と入れ替わる

「マスク」を「マクス」、「デスク」を「デクス」と言うネパール人が多いです。

これは毎回突っ込みたくなるのを抑えるのに必死になってしまいますが・・・・

あと、「Ask」も「アクス」になってますね。

これもやっぱり「S」が発音しにくいために、発音順がひっくり返るのでしょうか。

不思議です。



「R」は「ル」と巻き舌で発音する

「R」は思いッきり巻舌で発音します。

<例>

Doctor  ⇒  ドクタル

Center  ⇒  センタル

Super Market  ⇒ スーパルマーケット

 

これも慣れたら自分にもうつってきます。

日本人の話すカタカナ英語と同じで、英語というよりは、こういう発音のネパールの言葉として成り立っています。

 

「Zoo」は「ジュー」と発音する

日本語でいう「ざじずぜぞ」が、ネパール人にとっては発音しにくいみたいです。

<例>

ZOO  ⇒  ジュ―

Design ⇒  デジャイン

Zebra ⇒  ジェブラ

 

最初はよく聞き取れないかもしれませんが、自然に耳が慣れてきます。

ネパール人と話すときにはなるべくネパール人の英語の発音に寄せて話した方が通じるのも事実です。

 

「ネパール人の英語の発音ひどい!」と言う日本人もいますが、ネパール人からみると日本人の話す英語も相当ひどいようです(笑)。

お互い英語は母国語ではないので仕方ありませんね。

私も日本語のできるネパール人に「コーヒー飲む?」と言ったら、「コーヒーじゃなくて、Coffeeでしょ!!」と発音を直されたことがあります。

「いや、日本ではコーヒーなんだけど・・・」と思いましたが。

発音をいちいち直されるのもお互いに良い気はしないと思います。

その辺は適当に流し、相手の間違いを指摘するのではなく、癖を理解して受け入れていくのが理想的ではないでしょうか。

 

 

・・・と、ネパール人なまりの英語の話をしましたが、これが若い子たちになるとまた話は違ってきます。今の学校の教育では発音もかなりネイティブになってきました。

ウチの娘も「お母さん!イスプーンじゃないよ!」と突っ込んできます(笑)。

どんどんレベルアップしていくネパールの英語事情。

日本も負けていられませんね。

 

 

コメント

  1. 高桑由美 より:

    色々と参考になりました。わたしも周りが全てネパール人いう環境の中で(ネパールコックさんによるインド料理の店)、17年働かせてもらってますが、場所が日本なのでなかなか言葉が覚えられません。言葉の壁でお互い言いたいことが伝えきれず、誤解によるいい争いも多々あり、誤解のまま終わることも…。ちょっとずつでも覚えて歩みよるきっかけなれば…と思いました🤗

    • Anu anu より:

      高桑由美さん
      とても遅い返信になってしまいすみません。
      国が違えば言葉の壁、価値観や感覚も異なることから大変なことがたくさんありますよね。
      でも17年という長い間ネパール人と一緒に働いているなんて、それだけですごいと思いました。
      逆に色々とコツを聞かせていただきたいくらいです。

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