日本人でも人によってはかなり価値観が違うように、「ネパール人」と、ひと口に言っても人それぞれ違います。
日本は「出る杭は打たれる」傾向にあり、右に倣え的な教育がまだ根強いですよね。
でも、育つ環境や民族の習慣に差があるネパール人は多種多様な印象があります。
そこで改めて、私が約10年生活して感じた、「多数派のネパール人の性格・気質の特徴」を
個人的な見解で考えてみようと思います。
ネパール人の性格や気質における長所は?
まずはネパール人の良いところや、私が個人的に好きなとことを挙げてみます。
ネパール人は人が大好き
小さいころから大家族で育つ人が多いせいか、一人で時間を過ごすことに抵抗がある人が多いです。
周りの人との関係を大切にし、自分の時間を削っても相手のために何かをしてあげることも当たり前です。
びっくりするほど子供好きで、若い兄ちゃんだろうとおじさんだろうと、子供と遊ぶことになれています。
私の娘が小さいときも周りが一生懸命遊んでくれるので、本当に助かりました。
ネパール人は細かいことを気にしない
場合によっては、「もっと気にして!!!」ということも多いのですが、慣れてくると私はネパールのこれくらいの適当さが楽で好きです。
かえって日本の隅々までいきわたる配慮が息苦しいとさえ感じてしまいます。
正直、ネパールで細かいことを気にしていたら、生活していくことはできません。
ネパール人は外国人にも優しい
誰に対しても基本は親切ですが、ネパールに不慣れな外国人にもとても優しくしてくれます。
外国人だからといって仲間はずれ的な空気を感じたことがありません。
特に親日家のネパール人が多いので、日本人に対しては好意的に接してくれる印象です。
ただし、自分のメリットを考えて親切にしてくる人も残念ながらいるのが事実です。
ネパール人は懐が深く心が広い
ネパール人は他人に対して攻めることがあまりみられません。
大抵のことは大目にみてくれて、許してくれます。
時間に遅れたり、何かを壊してしまったり、こどもが粗相して迷惑をかけても、笑顔で「大丈夫。気にしないで~」です。 ほんとに心が広い!
・・・その代わり、自分が他の人に迷惑をかけても、許してもらえるという意識が強いです。
ネパール人同様に、日ごろから心を広く持つことがストレスを感じないネパール生活への鍵とも言えます。
ネパール人は頑張り屋
これは、2015年の地震の際に知ったネパール人の一面です。
家を無くした人も不便な暮らしを強いられた人も、 愚痴を言ったり嘆いたりするよりも、 「起きてしまったことは仕方ない」という姿勢で 現実を受け入れていた人が多かったような気がします。
目の前のことを考えて、努力していたネパールの人たちが印象的でした。
地震がなければ知り得なかった、ネパール人の意外な一面だと思います。
ネパール人の性格や気質における短所は?
さて、次は短所についてみてみましょう。
ネパール人は時間にルーズ
よく言われる「ネパリタイム」。
正直なところ、何年経っても慣れません。
本人がしっかり時間を守ろうとしても、周りの状況(急な道路工事・急な人からの頼まれごと・急な予定変更など)によって守れなくなってしまうので仕方ないといえば仕方ないのですが・・・
ただ、外国人相手の仕事をしている人や、「日本人は時間に遅れると機嫌が悪くなる」と知っている人はしっかり時間を守ってくれることも多いです。
ネパール人は言葉に責任をもたない
「~までにやります。」 「100%できます。」 「あと1分で着きます。」
あんなにはっきり断言してたのに・・・
残念なことに、ほとんどがその通りにはなりません。
多分、言っている本人も絶対にそうしようという気持ちはないでしょう。
悪気は全くないので、半分信じてて半分聞き流すくらいで丁度いいかもしれません。
ネパール人は縦社会
親や、年上の兄弟に対して反抗する人が少ないです。
目上の人に対しては口ごたえせずに、言うことを聞かなければいけない空気を感じます。
たとえ、本心ではなくても。
私は家族間にも存在するこの関係性があまり好きではありません。
上から抑圧されているせいか、自分より弱いものや位の低いものにはコロッと態度を変えて、横柄なふるまいをする人も目にします。
ネパール人は不衛生、マナーが悪い
すみません。言い方が直球すぎましたが(笑)。
ネパールでは潔癖な人は生活するのが難しいと思います。
マナーも日本に比べ手非常に悪いですが、マナーの定義が日本と違いすぎるので、 これはある程度、外国人の私が目をつむらなくてはいけないですね。
ただ、衛生面については健康に影響するので、もっと個人の意識が変われば良いなぁと思います。
以上ネパール人の性格や気質についてまとめてみました。
私がネパールに住んで間もないころは、その行動や考えが理解できず、 毎日のように一人でプンプン怒っていました。
国が違えば環境・考え方・価値観も違う。
そんな当たり前のことが、始めはわかっていませんでした。
今となってはだいぶ受けいれられるようになってきたと思います。 (理解できないことは多いですが・・・)
その国の文化や習慣を知って歩み寄ろうとする前向きさ・・・・ どの国に住んでいたとしても大事な姿勢ですよね。
何て、言うのは簡単ですが(笑)。