ネパール人男性の恋人や友人がいる方なら、一度は感じたことがあるかもしれません。
もしかして、この人・・・マザコン!?
ネパール人男性と長く付き合っていくと、どこかで母親の話題が出ることがあると思います。
その時の母親に対する態度が、日本人男性とはかなり違うことに驚くかもしれません。
そう、ネパール人男性はとても母親愛が強いです。
でもそれは所謂「マザコン」とはちょっと違います。
ネパール人男性が「マザコン」に見える理由
どうしてネパール人がマザコンに見られてしまうのか考えてみました。
一般的に言われている「マザコン」って?
まず、私たちがマザコンと聞いて思い浮かぶのは・・・
- 大人になっても母親を「ママ」と呼んでいる
- 母親離れ、自立していない
- いつも母親と一緒に出掛けたり、ベタベタしている
というような感じではないでしょうか。
ネパール語ではお母さんのことを「アマ」と言いますが、最近の傾向では欧米の影響から「マミー」と呼ばせている家庭が多いです。
英語の「mommy」は割と子供が小さい時期に使うものだと思うのですが、ネパールでは20代30代の大人でも使っているのを聞きます。(全員ではなく、「アマ」と呼ぶ人もいますが。)
これを聞いてしまうと、日本人の私からすると「ん?ちょっとマザコン味が・・・」と違和感を覚えるのですが、ネパール人にとってはあまり気にならないのかな~??
ネパール人男性にとっての母親の存在
私が今までネパールと付き合ってきて体験したり、感じたことからしか言うことはできませんが、ネパール人男性は日本人男性に比べると自分の母親を褒めることが多いように思います。
結婚して奥さんができた後も両親と一緒に住み、今までどおり母親の料理した食事をとることも普通です。
「やっぱりアマ(お母さん)の作るダルバートが一番」
そう思っているし、実際に口に出して言うネパール人男性もいます。
道を歩いていると、お母さんらしき人と腕を組んで歩いている男の子(といっても中学生くらい)もよく見かけます。
日本ではまず見ない光景ですね。
お母さんのことを悪く言ったり罵ったりしている場面にはあったことがありません。
何歳になっても母親を愛し、尊敬しているのがネパール人男性です。
「マザコン」というよりは「母親への愛情・敬い」と言う方がしっくりくるかもしれません。
これは息子をもつ母親としてはとても嬉しいことではないでしょうか。
ネパールの家族関係
母親と息子の関係だけではなく、父親と娘の関係も似たものがあるのではないかと思います。
とにかくネパールは縦社会。それは家族の間にも存在します。
親は絶対的な立場で、子供が親に向かって反抗したり罵ったりすることはタブーな雰囲気があります。
話す言葉も普通は敬語です。
親と敬語で会話する子供って、現在の日本にはほとんどいないですよね。
ネパールでは年上の人は目上の人にあたります。
兄弟姉妹の間でも、先に生まれた方が偉いという印象ですね。特に男の子は。
ネパールのこういった家族関係は、時と場合によっては「面倒だな・・・」と思うことも正直あります。
でも、目上の人を敬うことが大切だという感覚を小さい時から身につけているネパール人は、自分の親はもちろん、見知らぬお年寄りにもとても親切です。
そのへんは見習っていきたいところです。
まとめ
ネパール人と付き合っている中で、「ん?この人マザコンっぽいな」と思ったとしても、それは単なる「母親へのレスペクト」。
日本との文化・習慣の違いのひとつですので、誤解しないようにしたいものですね。