慣れない海外生活ではホームシックにかかる人も少なくありません。
私もネパールに移住して来て十数年が経過しましたが、何人かのホームシックにかかった日本人をみてきました。
ひどい例だと住むことをあきらめてしまい、帰国したまま戻ってこない人もいました。
そこで今回は、海外移住生活でホームシックになりやすい人、またホームシックにかかってしまった場合の回避法について考えてみようと思います。
海外移住ホームシックはなぜ起きるの?3つの原因
海外に住み始めてホームシックにかかるにはいくつかの原因が考えられると思います。
いくつかの例を挙げてみようと思います。
日本にいた時、家族や友人との関係が良好だった
日本にいた時は当たり前のことでも、海外にきて初めて気が付くことがあると思います。
それが日本の家族や友人のありがたみです。
日本にいた時に周りの人たちとの関係が良好だった人ほど、海外ではそのギャップでホームシックになってしまう傾向にあるようです。
逆に日本で良い人間関係に恵まれてこなかった人は、あまりホームシックにはなりにくいのかも!?
海外生活が思い描いていた毎日と違っていた
いろいろと目標や夢をもって海外に移住してきたにも関わらず、思ったような海外生活が送れていない場合にもホームシックにかかりやすいのではないでしょうか。
「こんなはずじゃなかった・・・」と感じた時に、ふと日本のことが懐かしく、恋しく思ってしまうことでしょう。
海外生活で何をするのか、特に目的がない
海外に留学や仕事で移住してきた人は当てはまりませんが、国際結婚で相手の国に移住した人がなるパターンがこれ。
結婚した相手の国に来てはみたものの、自分は特にやることがなく・・・でも相手は仕事や親しい仲間がいる。
毎日やることがないと、ずっと日本のことを考えてしまい、孤独を感じてホームシックにかかることが多いです。
海外でホームシックにかかるとどのような状態になるか
それでは、海外でホームシックになるとどのような状態・感情になるのでしょうか。
ホームシック経験者の感想をネット上で調べてみました。
海外に来てから、「スマホの盗難」「言葉の壁」の問題があり、つかれてしまいました。
友人もいないので、毎日が寂しいです。
外に出る気がしなくなり、早く日本に帰りたいです。
家族からのメールや、友人と写した写真をみては日本を思い出し寂しくなっていました。
そんなときは日本の家族や友人に電話して話をしました。
海外生活半年目にホームシックにかかりました。
夜は寝付きが悪く、不安な気分でした。
休日も家に引きこもるようになり、人と会いたくありませんでした。
海外に憧れてきたものの、日本の家族の優しさが離れてから感じました。
今すぐ母親に会いたいです。
本当に日本や家族が恋しくて情けないです。
海外生活のホームシックからか、過食がとまらなくなりました。
夜は日本のお店で楽しく買い物している夢をみるようになりました。
ホームシックは自分自身がなってみないとわからないものです。
このような症状が出る人もいるようですね。
私自身はネパールに来てから、それほどひどいホームシックにかかった自覚はありません。
ただ、
- 「日本の食べ物が恋しくなる」
- 「海外生活の目的がなく、どこか退屈」
- 「ネパールと日本の価値観ズレを感じて現地の人を避けたくなる」
今思えば、このような気持ちにはなったことがありましたね。
個人差はあるようですが、人によっては気分が沈むだけでなく、実際に不眠や摂食障害になるなど体に症状が現れる場合もあるとのこと。
重症になると「ただのホームシック」と簡単にすませられないこともありえます。
ホームシックは時間が経ったり状況が変わればなおることも多いと言いますが、心の健康のためにも早めに対策したいものですね。
海外生活でホームシックにならないための対策・対処法とは?
次に、海外に移住後ホームシックにならないための方法を考えてみました。
現地の友人・恋人を新しく作る
やっぱりこれが一番ですよね。
話す相手を周りに作ることでホームシックは回避しやすくなると思います。
せっかく海外に移住してきたのですから、現地の人たちと親しくコミュニケーションしていきたいものです。
人見知りの人は最初はなかなか難しいかもしれませんが、「行きつけのお店の人とあいさつをする仲になる」とか、「近所の人と世間話をする」といったことでも違ってくると思います。
目的・趣味をみつける
何も目的や、やりたいことがない状態で海外生活するのはつらいです。
私も日本で結婚してから、夫の国ネパールに移住して来ましたが、最初はこの状態でした。
朝起きて何もすることがないと寂しさや虚しさを感じるんですよね。
私の場合はすぐに子供が生まれて子育てに追われることで解決しましたが、やはり毎日の目的・やるべきことは見つけた方が良いと思います。
一人の時間を楽しめる工夫をする
もともと一人の時間を上手に楽しめる人はホームシックはかかりにくい傾向にあります。
誰かと話したり、周りに誰かいないと寂しさを感じるタイプの人はホームシックにもなりやすいはずです。
一人でも好きな本を読んだり映画をみたり、充実した時間を過ごせるように工夫してみるのが良いでしょう。
現地の観光地を周ってみたり、初めての食べ物に挑戦したりするのもおすすめです。
ネットを活用して日本の家族・友人と繋がる
本当に日本が恋しくてたまらなくなった場合でも、今の時代はすぐに日本とつながることが可能です。
ネットで日本の映像をみたり、すぐにニュースを知ることもできます。
日本の家族や友人とは、オンライン上で会話したりメッセージのやりとりも簡単に行えます。
そう考えてみると、今の時代って昔よりホームシックになる人は減っているんじゃないのかなぁ~と思いますね。
本当に恵まれた時代になりました。
まとめ
ホームシックになってしまうと、つらくて日本に帰りたくなることもあるかもしれません。
それでもせっかく自分で決めた海外移住生活です。
何とか乗り切って楽しい海外ライフを送りたいものです。
ホームシックの時期も、過ぎてしまえば何ごともなかったかのように感じるものですよ。
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