ネパールのホーリー祭ってどんなお祭り?色かけ水かけ半端ないです

ネパールの生活・習慣

 

ネパールの「ホーリー」というお祭りは知っていますか?

ネパールやインドで行われるお祭りの1つとして聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

毎年3月頃に行われるヒンズー教の有名なお祭りの一つです。

今回は私の経験を含めて、ネパールのホーリー祭についてまとめてみたいと思います。

ネパールの「ホーリー祭」って何のお祭り?

ホーリーとは、春の訪れを祝い、豊作を祈願するお祭りです。色水や色粉を掛け合ってお祝いします。

ホーリー当日は、特に子供や若者が楽しそうな印象です。

タメルエリアでは、外国人ツーリストがかなり盛り上がって参加している姿もよく見かけます。

 

ホーリーは一週間前から水かけが解禁される

通常、ホーリー祭当日から遡って、1週間前から水かけが解禁となります。

一週間前になると、近所では子供たちが水鉄砲で水をかけあったり、水風船(普通は透明なビニール袋)をぶつけあう姿が見られます。

おもちゃ屋、雑貨店などでは軒先に水鉄砲や色粉が並び始めます。

水鉄砲はこちらでは「ピチカリ」と呼ばれ、子供達に人気です。

小さい子たちがホーリーを楽しむには、必須のアイテムと言っても良いでしょう。

 

大人(といっても若者が多い)は水鉄砲より水風船をぶつけ合う傾向にあります。

色粉を顔に付けたり、色水を掛け合うのはホーリー当日のみです。

当日前から色をかけるとひんしゅくを買う場合もありますので注意!

ホーリー祭当日の様子

それでは、ホーリー当日の様子を少し。

こちらはカトマンズの中心地「ラトナパーク」周辺の様子です。

このあたりには大きなイベントを行うためのグラウンドがあるので、ホーリーを祝うために各地から大勢の人が集まってきます。

ほとんどが若者ですが、みんな本当に楽しそうにホーリーを満喫しています。

この日にこの辺りにいる人は皆、シャツも顔も髪の毛も色粉で染められています。

写真を撮ったのは、人盛り上がりした後のようでした。

勢いにのって、人々が車道に飛び出したり広がって歩いたりしているため、道路はひどく渋滞してしまいます。

ホーリーの日は、警察の見回りや見張りも厳しくなります。

 

有名な人気キャラクターの像も、色でいたずらされていますね。

 

一日で道路には水風船として使用したビニール袋が散乱し、ひどいことになります。

そして、あちらこちらに色粉をばらまいた跡も残ります。

ホーリー当日は、「商品が汚されちゃたまらない!」と閉店するお店も多いんですよ。

もちろん翌日は町中で掃除をする姿が見られます。

ホーリー用のTシャツが役立つ!

ここ何年かの間に見かけるようになったのがこちらのTシャツ!

ホーリー用Tシャツです。

これは以前に、娘の学校でホーリーフェスティバルをやるために用意したものです。

デザインも数多く、1枚150ルピーくらい(子供用)で買えます。

大抵1回のホーリーで汚れてしまうので、みんな使い捨て感覚で着ています。

 

このTシャツのシステムはいいなぁと思います。

これを着ている人は遊ぶ意思のある人ってわかるし、結構な人数がこのTシャツを買うので 経済効果がありますよね。

毎年買いかえる人も多いですし。



以前のホーリーは今よりも過激だった!?(経験談)

私がネパールに引っ越してきた当時(十数年前)のホーリーは本当にすごかったです。

ホーリーの一週間前に水遊びが解禁になると、子供たちは待ってましたとばかりに、道路に出て水風船のぶつけあいを始めていました。(色水や色粉は当日だけ)

友達同士で遊んでいるだけならほほえましくていいのですが、以前はそうではありませんでした。

道行く人なら、誰でもターゲットにされていました。

特に女性や外国人(私など)は狙われやすい傾向にありましたね。

隠れて水風船をぶつけては、リアクションをみて陰で笑っているといった感じです。

私などは、近所に買い物に行くだけなのに緊張して外にでなくてはならず、悪夢の一週間だと思ってました。

(※実際は透明のビニール袋に水入れて投げる事が多く、この画像の風船より痛いです。)

大人の力で水風船を力いっぱいぶつけられたら、かなり痛いんです。

何度もぶつけられた経験がありますよ。

外を歩いていたら屋上から中学生くらいの男の子数人に集中攻撃されて、大量の水風船をぶつけられたことも。

逃げようとしてバランスをくずして転んでしまいました。

その時は妊娠していたせいもあり、危険な行為にあまりにも腹が立ったので、その建物の屋上まで行き、怒りをぶちまけました。

本当に頭にきましたが、殴るわけにもいかないので我慢しましたが・・・
(後で知りましたが、一方的にホーリーで被害に遭った場合は、加害者に暴力を加えても処罰の対象にはならないそうです。)

私にとってその経験がトラウマになってしまい、毎年ホーリーが近づくと何となく嫌な気分を思い起こしてしまいますね。

 

以前はホーリーの一週間前からはなるべく外出しないようにし、そして当日は絶対家から出ないようにしていました。

私にとっては本当に迷惑なお祭りでしかありませんでしたよ(泣)。

ネパールの近年のホーリーは静かになってきた様子

ここ数年はホーリーの様子がめっきり変わってしまいました。

警察の取り締まりが厳しくなり、無差別に水かけをすることを強く禁止しています。

見つけた場合は即逮捕。

本当に色や水をかけあって遊びたい(祝いたい)人だけが楽しむ風潮に変わってきました。

大多数の大人や、汚れるのが嫌な人たちはホーリー当日も普通に過ごしています。

もっと早くそういった風潮になってくれていればよかったのですが、やっとホーリーの間もストレスを感じずに外出できるようになったのでひと安心です。

年々ホーリーは大人しくなってる傾向にあり、水かけ解禁の一週間前になっても静かな感じ。

ホーリー用のTシャツが近所の店頭で売られているのをみて、「あ、もうすぐホーリーなんだ!」と、はじめて気が付くくらいです。

 

とはいっても、今でも当日にタメルエリアでホーリーを楽しむ外国人旅行者は多いですよ。

全身色水だらけでめちゃくちゃになりますが、とても楽しそうです。

そして、私は参加せずにその様子を遠くから眺めてます(笑)。

 

色水まみれになる覚悟のある方は是非参加してみてくださいね。

 

 

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