私の娘はネパール人×日本人のハーフです。(※ハーフという表現を好まないかたも結構いますが、既に日本人になじみのある言葉のため、当ブログ内で使用したいと思います。)
いつもそばにいると、娘の話す言葉に対して特に疑問に思わなくなっているのですが、おそらく日本で同じように話すとかなり周りに違和感を与えるだろうなぁ・・・
と、思うことがいくつかあります。
ネパール人と日本人のハーフの子にありがちな日本語の間違い
小さいころから日本語とネパール語を聞きながら育った子にありがちな、間違った日本語についてまとめてみました。
日本語を話すネパール人にもよくある、表現の間違いです。
テレビを開ける/閉める
日本語では「テレビをつける」「テレビを消す」というのが一般的だと思います。
しかし、ネパールでは「ティービー(TV)コルヌ」(テレビを開ける)や「ティービー(TV)バンダ ガルヌ」(テレビを閉める)のように表現します。
テレビだけじゃなく、パソコンなんかもそうです。
私が娘に「まだテレビ見てるの?」と聞くと、「もう閉めたよ」なんていう言葉が返ってくることもあります。
日本で「ねぇ、テレビ開けてくれる?」なんて使ったら、「え?どこ開けるんだ?」って話になっちゃいそうですね(笑)。
電気が来た/行った
以前、計画停電が日常的に行われていたときには、「バッティーアヨ―!」(電気が来たー!)とか「バッティ―ガヨー!」(電気が行った!)なんてあちこちで聞こえていました。
日本では電気がつかなくなることがないので、しっくりこなかったのですが、今では私までも電気は「来るもの」「行くもの」というイメージが強いです。
なので、つい子供と同じように、日本語でも「電気来たね」「電気いっちゃったね」なんて使っちゃいます。
その他にも、
- 「咳が出た」⇒「咳が来た」
- 「熱が出た」⇒「熱が来た」
- 「鼻水が出た」⇒「鼻水が来た」
と言うように、間違った日本語表現をすることが多いです。
ネパールでは消えることを「行く」と表現することが多いので、洗濯してズボンの色が落ちてしまったときなども、「色が行っちゃった」と言い間違えることがあります。
日本人が聞くと、「どこに行っちゃったんだ?」・・・という話になりますね。
今から来ます
日本語ではたとえば電話で話をしていて、今から相手の家に行くときは「私、今から行きますね」と言いますが、ネパールでは「マ アヒレ アウンチュ」(私 今 来るね)と言います。
このことから、私の娘も「私、ご飯たべたらすぐ来るね」とか「私、今来てるから待ってて!」 という使い方をします。
そのたびに直すように言ってはいるのですが、ネパール語の中で育った彼女にとっては、ネパール語の感覚が身についているため、なかなか難しいようです。
~と一緒に・・・がある
これも娘に何度注意しても直りません。
例えば自分がハンカチを持っている場合。
日本語では「私、ハンカチ持っているよ」と言いますよね。
ネパールでは「マ サンガ ハンキー チャ」(私と一緒にハンカチがある)と言った表現をします。
なので、「お母さんと一緒にカバンある?」とか「先生と一緒にノートないんだって」といった使い方をすることが良くあります。
なんだか、物が生きている感じを与えますね(笑)。
まだまだ他にも例がたくさんありそうですが、今は思いつかないので、思い出したら追加しておきます。
まとめ
きっと私も、日本語の考え方で思いこみで話している、おかしなネパール語がたくさんあるんだろうなぁと思います。
「ネパールではそういう言いかたしないよ~」なんて、指摘されたことは全然ありません。(ネパール人のやさしさ?)
でも、それだといつまでも「子供が話しているネパール語」の状態から抜け出せないので、間違っていたら正しい言いかたで直してほしいと思っています。
今後、娘が日本で暮らすことになった場合に、本人が恥ずかしい思いや苦労をできるだけしなくていいように、おかしな言葉遣いは直していきたいところです。
ネパールでの現在の教育では、学校内は英語のみのところがほとんどなので、普段からネパール語・英語を混ぜて話す若い子も多いです。
でもさすがに日本で、英語と日本語を混ぜて話すのは一般的ではありません。
そうかといってネパール感覚の間違った日本語を話すのも困惑される原因になりそうです。
娘の話すへんてこりんな日本語を「面白いな~」と感じながらも、これから正しい日本語を身につけさせるにはどうしていこうか・・・と悩んでいる今日この頃です。