ネパールの秋はお祭りシーズン!祝祭日が多い季節です

ネパールの神様 ネパールの生活・習慣

 

まだ8月ですが、朝晩の空気が少しひんやりしてきたように感じます。

この風のにおいをかぐと、「またこの季節がやってきたな」と毎年思うものです。

「この季節」とは・・・

そう、ネパールには欠かせない秋のお祭りのシーズンです!!

 

ネパールの秋に行われるお祭りには何があるの?

つい先日、8月5日には「ナーグ・バンチャミ」と呼ばれる、蛇を祀るお祭りがあったのですが、まだまだこの後にもお祭りは続きます。

もともとネパールは祝祭日が多いですが、8月~10月ごろにかけては目白押し!

それでは具体的にみていきましょう。

8月15日 ジャナイ・プルニマ

「ジャナイ」とは、神聖な紐を意味します。

ヒンズー教徒の男性は、成人すると体に神聖な紐を常につけていなくてはなりません。

※最近はしていない人も結構いるようですが・・・

そして、年に一度この神聖な紐を取り替えるのが「ジャナイ・プルニマ」の日です。

この日は体の紐だけでなく、腕にも紐を巻き付けます。(腕は性別年齢問わず)

私もネパールに住んで、最初の1、2年は腕の紐を付けてもらっていましたが、洗いものやお風呂の時に濡れて煩わしいのでやめました。

腕の紐は、確かこの日から一週間くらいはつけっぱなしの人が多い感じです。

良くおぼえていませんが(笑)。

また、ジャナイ・プルニマには色々な種類の豆が入ったスープを食べる習慣もあります。

8月16日 ガイ・ジャトラ

「ガイ」は牛のことを言います。

直訳するとガイ・ジャトラは「牛祭り」となります。

ガイ・ジャトラはネワール族の代表的なお祭りの一つです。

ガイ・ジャトラは、その昔に息子をなくして悲しみにくれていた王妃を励ますために始まったお祭りとされています。

この一年の間に亡くなった人を想い出し、悲しみを分かち合うための日です。

日本でいうところのお盆のような感じですね。

各地で踊りや音楽と共に行列をする人々の姿を見ることができます。

8月23日 クリシュナ・アスタミー

クリシュナとは、ヒンズー教でも人気の高い神様の1人です。

この日はクリシュナ神の誕生日。

あまり特徴のあるお祭りでもないのですが、所々でお祝いをして賑わっている姿がみられます。

 

8月30日 ブワコムックヘルネディン(父の日)

父の日です。

日本での父の日と特に変わりありません。

あ、でも日本では本当のお父さんにしかお祝いしないイメージですが、ネパールでは「お父さんの位置づけ」のような相手にプレゼントを渡したりしますね。

だから、自分の子供だけじゃなく、色々な人たち(お父さんのように慕っている人たちなら誰でも)が家を訪れてきます。

人間関係が濃いネパールらしさが伺えるお祝いでもありますね。

9月2日 ティージ

既婚女性が夫の健康や安全を願って、断食しながら赤いサリーで踊りまくるお祭りです。

未婚の女性の場合は、将来良いパートナーに出会えるように願うんだったかな、確か。

断食と言っても、水分やフルーツは摂る人もいれば、全く何も摂らない人などそれぞれ。

もちろん私は「夫のために断食・・・」という価値観は持ち合わせていませんので、やったことはありません。

赤いサリーで踊りまくっている、大勢のネパール女性を見るのは割と楽しいかも!?

みなさん、断食中とは思えないほど熱狂ダンスです。

 

9月12日 インドラ・ジャトラ

この日は、お米の収穫が出来るようになったことを感謝し、インドラ神を迎え入れるお祭りです。

年に一度、生き神クマリが外で人々の前に姿を見せる日としても有名です。

ダルバール広場には、クマリの姿を一目見ようとたくさんの人が集まります。

 



9月29日~10月13日 ダサイン

ダサインはヒンズー教の一番大きなお祭りです。

「日本の盆と正月がいっぺんに来たようなお祭り」と表現されることもありますね。

本当にそのとおりで、このダサインにかけるネパール人の情熱は半端ありません。

ダサイン名物 ピン(竹ブランコ)

長い期間の中に、1日1日に歴史的意味があるのですが詳しくはまた別の記事にするとして。(今回は書く気力なく・・・)

遠くに離れている親戚や家族もこの時ばかりは一堂に会し、ご馳走(主にヤギ肉を指す)を食べたりティカをしたり、あれやこれやそんなことをします(超省略)。

旅行者の多いタメルエリアは開いているお店も多いですが、一般の商店などは一斉にお休みです。

この時期にネパール旅行に来ると、少し不便な思いはするかもしれませんね。

特に大騒ぎして楽しむお祭りでもないので、外国人が楽しいと思える見どころは特にありません。

私の率直な意見としては、こんな長い期間どうするの?ってくらい退屈なお祭りです。(すいませんネパールの皆さん)

長年このダサインを経験してきましたが「ネパール人の人間関係の濃さ」「家族を大切にする気持ち」といったものを感じるお祭りでもあります。

10月25~10月29日 ティハール

秋のお祭りのハイライト!

5日間の光りのお祭りティハールがやってきます。

ティハール・バイティカ

ティハールについては、以前に記事にしていますので興味のある方は読んでみてください。

 

 

ネパールのお祭りの中で、唯一私が好きなお祭りです。

街中が光に照らされてとても綺麗になります。

ダサインが終わってからティハールのお祭りが始まるまでは2週間くらいの間が空きます。

その間は平日扱いになりますが、ネパール人はティハールが終わるまで、ずーっとお休みモードの人も多いですね。

忙しないネパール人と無関心な日本人(私)

秋になると、気候も涼しくて過ごしやすくなり、ネパール人のみんなが活発になってきます。

お祭りに関連するものが店先に並んだり、路上に物売りがごったがえしたり、とにかく街全体が忙しない雰囲気に。

来客も多くなるので、奥様達は買い出しにも大忙し!

経済的にも盛り上がる季節ですね、きっと。

親戚や知人と会う機会も多くなり、ダサインには多くのネパール人が外国から帰省します。

ネパール人にとっては一番大切な時期だと思います。

そして、外国人の私にとっては、面倒な時期。

あんまり言うべきじゃないかもしれませんが、あえて正直に。

だって自分のブログだし(笑)。

最初の2年くらいは、異文化が新鮮で興味もあったネパールのお祭りも、慣れてしまえばただの面倒なイベントでしかなくなってしまいましたね。

来客が多いのも大変ですし、街のガヤガヤした雰囲気も苦手。

何となく、疎外感も感じる。

正直、ただただ「早くこの季節終わらないかなぁ~」と思っています。

まとめ

 

なんだかんだで、ティハールが終わってしまえばお祭りシーズンは一旦落ち着きます。

この瞬間が一番好き!

ティハールが終わるころにはかなり肌寒い気候になり、冬が来るな・・・と感じます。

そして、「今年もやっとお祭りシーズンが去った・・・」という安堵感も。

と、まぁ私はお祭りシーズンに対して後ろ向きですが、「お祭り大好き!」「このシーズン大好き!」というように、ネパールの習慣に溶け込んでいる外国人ももちろんいると思います。

人それぞれですので、よろしくどうぞ。

 

以上、ネパールのお祭りシーズンと、ちょっとした私の嘆きでした。

 

2019年度のネパール祝祭日はこちらの記事で確認できます!

 

 

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