私がネパールに移住してきた10年以上前にはネパールにはクリスマスの習慣が全くないと言ってもいいくらいでした。
でもなんだか数年前から様子が変わってきています。
ネパールでも日本のようにクリスマスをひとつのイベントとして楽しむ習慣が根付いてきているようです。
ネパールの現在のクリスマスの雰囲気について簡単にまとめてみたいと思います。
最近のネパールでのクリスマスってどんな感じ?
いつからクリスマスを祝う習慣が始まってきたのか、私の記憶が確かではないのですが、ここ数年は街でもどんどんクリスマスアイテムを販売する店が増えてきている気がします。
古い建物の軒下でも・・・
12月にも入ると、こんな感じでクリスマス関連のグッズが並び始めます。
大型ショッピングセンターの入り口には巨大なツリーが飾られ賑やかな雰囲気になります。
今はクリスマスを味わえるのは、外国人旅行者の集まるタメルエリアだけではなくなりました。
ネパール人しか住んでいないようなローカルな町でも、それなりにクリスマスの雰囲気が楽しめます。
ですが、私の持つ印象としては、ネパールの30~40代以上の人たちは以前と変わらず「クリスマス?クリスチャンでもあるまいし・・・」という感じで無関心でいる人も多いです。
実際には家族でクリスマスをお祝いする家庭もそれほど多くはないと思います。
若い友人同士・恋人同士で盛り上がるのがほとんどではないでしょうか。
ネパールでもイベントごとに関心があるのは若者が中心ですね。
クリスマス(ハロウィーンも同じですが)を祝う習慣がどんどん広まってきているのは、やはりスマホの普及率が上昇し、誰もが外国の文化を知るようになってきたからというのも理由のひとつでしょう。
何にしても、楽しいイベントごとが増えるのは嬉しいものです。お店も景気がよくなるので良い影響になると思います。
ネパールのクリスマスはプレゼントの習慣はある?
あくまでも、私の周辺調べですが・・・
クリスマスの朝、起きたら枕元やツリーの下にサンタさんからのプレゼントが置いてある!!!
といった、子供たちが大喜びするクリスマス定番の親の小細工(?)をする家庭はほとんどないと思います。
ただ、「クリスマスにはサンタさんがやってきて子供たちにプレゼントをくれる」という認識はあります。
クリスマスが近づくとスーパーマーケットの前でサンタの恰好をした人が子供たちにキャンディを配る姿も。
また、幼稚園では関係者がサンタに化けて、子供たちにプレゼントを渡しにくるといった演出をしているところも多いです。
ですので、これからもどんどんクリスマスは楽しいイベントとして、ネパールの風景に溶け込んでいくのではないでしょうか。
ただ、ネパール人の恋人に「はい、クリスマスプレゼント♪」と言ってプレゼントを渡したところで、ピンとこないのでは?と思います。
「プレゼントはサンタが運んでくるもの」というイメージはあっても、プレゼント交換をする人は今までネパールで見たことありません。
ネパールでは毎年10月後半から11月前半くらいに「ティハール」という光のお祭りがあります。
各家庭やお店の外観はきれいにライトアップされ、女神を呼びこむためにロウソクが灯されます。
このティハールが本当に幻想的できれいなお祭りで、雰囲気としてはクリスマスっぽい!
・・・なので、実は「ネパールはクリスマスしなくていいんじゃない?」というのが私の本音です。
もともとヒンズー教のお祭りもかなりたくさんあるのですが、クリスマスやハロウィーンやバレンタインデーなど、新しいお祝い事も流行り出しているネパール。
本当にお祝い事・お祭り好きな国だなぁ。とつくづく思います。