誕生日と言えば年に一度のおめでたい日です。
ネパールでももちろんそれぞれの人に誕生日があります。
でも、誕生日に関する習慣が異なる国っていくつかありますよね。
ネパールの誕生日って日本と同じなのかな?
違うことって何かある?
ネパールの誕生日は日本と少しだけ違うところもあります。
今回は私がネパールに住んで知った、日本との誕生日の習慣の違いについて書いてみようと思います。
ネパール人の誕生日はどうやって決まる?
誕生日=生まれた日
これはネパールでも当然同じです。
ただし、ネパール国内ではネパール独自のビクラム暦が使用されており、私たち日本人が使っている西暦とは日付が違います。
ですのでネパールでは自分の生まれた日はビクラム暦でカウントしている人が多く、誕生日もビクラム暦でのお祝いとなります。(人によっては西暦の誕生日でお祝いする人もいますが)
ビクラム暦になれていないとわかりにくいのですが、例えば生まれた日が西暦で3月3日だったとしても、次の年の誕生日は3月15日だったり、2月28日だったり、その年によって変わってしまうのです。
ネパール人の西暦上での誕生日を覚えていて「おめでとう!」と言ったとしても、ネパールの家族間ではもうすでにその年の誕生日はお祝い済みだったり、「え、誕生日はまだまだ先だよ」なんて不思議なことが起こり得るのです。
まぎらわしいですね~。
なぜか誕生日が途中で変わる人も結構いる
やっぱりネパールは適当だなぁ・・・・と感じるのが、実際に生まれた日と公的な書類上の誕生日が一致していない点。
日付けだけでなく、年さえも変わってしまうことがあります。
私の知人のネパール人の方も、「学校で上のクラスに入れたいからって、父がぼくの年齢を1歳ごまかして書類に書いたんだよ」なんて言っていました。
その時から彼の誕生日はパスポートなどを含め、実際に生まれた年よりひとつ多く歳をとっていることになったそうです。
「本人が言っている年齢と、パスポートなどの書類上の年齢が違う!!!」というネパール人の知り合いがいたとしても、慌てる必要はありません。
「この人、年齢をサバ読んで私をだまそうとしてる・・・!?」
と思うのは早とちりかも。ネパールではたまにあることなので。
ネパール人が誕生日にすることって?
誕生日のお祝いは家族だけで質素に行う人もいれば、友人を招いて盛大に行う人もいます。
それは日本もネパールも同じですね。
子供の誕生日は楽しくなるように自宅で手料理を振る舞ってパーティを開いてあげる家庭も多いですし、中にはレストランを貸し切って盛大に行う人もいます。
また子供たちの誕生日にケーキを持参させ、皆で食べてお祝いする学校もよくあります。(主に幼稚園や低学年だと思いますが)
ネパールの誕生日のお祝いの仕方ですが、日本と変わらずケーキに歳の数だけろうそくをたてて消す・・・・って感じです。
周りの人はバースデーソングを歌います。
日本と違うところといえば、「ティカ」をつけることです。
「ティカ」はネパールの習慣にはなくてはならないもの。お祝いの意味をこめてお米とヨーグルトと赤粉を混ぜたものをおでこにつけます。
もう一つネパールの誕生日の特徴と言えば、「誕生日の人が皆にプレゼントを配る」ところですね。
プレゼントといってもチョコレートやキャンディなどのスイーツがほとんどです。
配る相手がたくさんいるのでそれほど大きなものや高価なものは無理ですよね。
「今日は私の誕生日なの」とかなんとか言いながら、その日会う人に自分の誕生日をアピール(?)しながら次々に配っていきます。
日本では誕生日に自分からプレゼントというのは考えられませんが、海外ではこのスタイルは結構あるようです。
ただし誕生日パーティなどに招待された場合は、お客さんが主役にプレゼント(この場合は飴とかではなく、ちゃんとしたギフト)します。
自分の誕生日が来ると子供たちはとても嬉しそうです。ネパールでもそれは同じなんですね。
まとめ
ネパールの誕生日も日本の誕生日と同じく、生まれた日を皆でお祝いするという点は基本的に変わりません。
ネパールの子供たちが「今日は私の誕生日だからこれあげる!」と嬉しそうにニコニコしながチョコレートを渡す姿は本当に微笑ましく、私も大好きな瞬間です。
「そうなんだぁ。ハッピーバースデー!!」と声をかけてあげると、ますます嬉しそうに笑顔になるのが可愛らしい。
身近な家族以外の誕生日って覚えていないことも多いと思うので、誕生日の人が皆に誕生日を報告するのはとても便利で良い習慣なのではないでしょうか。