本日はネパール人の結婚観について記事にしてみました。
もしネパール人との結婚を考え中の方は今一度よ~く考えてみてくださいね。
ネパールは同民族内のお見合い結婚が主流
インターネットが普及して、以前より世界が近くに感じる時代になりましたが、結婚に関してはネパールはまだまだ保守的。
日本人からしてみたら時代錯誤も甚だしいと思える結婚の風習がネパールにはあります。
お見合い結婚が多いネパール
2018年現在、まだネパールはお見合い結婚が主流です。
ただ、お見合い結婚と一言でいっても、「親同士が決めた」「親戚が話をもってきた」「友達の紹介」など色々あります。
その中でもやっぱり最終的には「親同士が決める」、「親が見込んだ相手」と言うのが多い気がします。
ネパールは日本に比べかなり早婚です。
20代前半には結婚相手を探し、顔合わせをして、数日後には結婚ということもあり、相手のことをうわべしか知らないまま結婚へと進みます。
中には、普段は海外生活をしているけど親が決めた相手と結婚するためだけにネパールに戻り、式などの一通りの儀式が済むと、妻を実家に住まわせ自分だけ再び海外の出稼ぎに・・・
という男性の例も多いです。
「親同士が決めたから間違いない」
親の権力が圧倒的に強いネパール。成人しても親の存在は絶対的です。
ネパール人が大人になっても人に頼ったりすることが多く、自立できていない雰囲気があるのは、子供のときから親が何でも決めてきたという背景があるからなのかな。
と思います。
あと、ここだけの話で大きな声では言えませんが、お見合い結婚したネパール人男性は結婚後に女遊び(中には本気も)に走る人が多いです。
これは恋愛結婚した人にくらべて圧倒的に多いです。注:あくまでも私調べです。
根本的に「別に自分で選んだ相手じゃないし~」っていう甘えと言うか責任逃れ的な考えが男性にあるんじゃないかなぁと感じてしまいます。
中には自分が決めた相手じゃなくても、結婚後は相手をしっかり大切にする人もいると思うので、誤解しないでくださいね。
これも外国人の私からしてみたら、自分で決めた相手じゃないのによくそこまで仲良くできるな~ と思うのが本音ですが、これも大きな声では言えません。
最近増えてきた恋愛結婚
お見合い結婚が主流にみえるネパールですが、実は自分たちで決めた恋愛結婚も最近では増えてきているようです。
私の親戚や知り合いでも「高校からの同級生と結婚する」とか、「友人から恋人に発展し結婚」「職場で顔を合わせるうちにお互い好意をもち、交際後に結婚」と言う人がいます。
ネパール人も保守的で厳しい親か、子供の意見を尊重する柔軟な親かで子供の結婚も変わってきます。
今は海外留学する若者も多いですし、親も時代の変化に合わせて変わっていくかもしれませんね。
恋愛かお見合いかによって結婚式の新郎新婦の様子が違うという事実
先日、知り合いの男の子が結婚するというので結婚式に参列してきました。
彼らは恋愛結婚なんですが、1年くらい交際期間がありました。
式の間、彼らの様子をちらちらみていましたが、やっぱり恋愛結婚するカップルって、仲がいいんですよね。
恋愛結婚組をみていつも思いますが、お互いが自分で選んだ好きな相手だから式の間も二人で楽しそうに話したり、始終笑顔で「結婚できて私たち幸せ〜!」という幸せオーラを発しているのです。
「あ~これよこれ!これが結婚するカップルのあるべき姿でしょーよ!」と日本で育ったおばさんは思ってしまいます(笑)
反対にお見合い結婚組の結婚式って、新郎新婦はお人形のように黙ってることが多いように見えます。
ムッとしてつまらなそうな表情をしていることも結構あります。ほんとに。
「あんたたち絶対嬉しくないでしょ!?」「やめるならいまだよ!」と思わずつっこみたくなる微妙な空気が新郎新婦の間に漂っているんです・・・・
ネパールのお見合い結婚はとても心から「おめでとう!」とは祝福できないです。(私の個人的な意見ですが)
なぜなら親や親戚だけが盛り上がって、二人を操っている感がビシビシ伝わってくるんですよね。
結婚する当人が幸せなら、部外者がケチ付けることでもないんですけど。
家同士のつながりが強いネパールの結婚
さて、結婚すると・・・
よほどの事情がない限り、女性は男性の実家で彼の家族と一緒に住むのが普通です。
これ、嬉しい女性っている!?
結婚して相手の家族と一緒に住むようになったネパール人の知人の女の子が、ある日こっそり私に言ったことがあります。
「相手の家族と住むのも疲れるよ。色々と面倒。でももうすぐアメリカに移住するからそれまでの辛抱と思ってがまんしてるんだ~」
・・・やっぱりそうなんだ。ネパール人だって舅・姑(時には夫の兄弟家族とまで!)と一緒に住むのは大変だよね~
と私は思ったのでした。
その子と旦那さんは、なにやらアメリカの永住プログラムに当選したらしく、つい先日ネパールを立っていきました。
今頃彼女は義理家族から解放され自由を感じていることでしょう。
ネパールでは結婚は当人同士だけの問題ではありません。お互いの家族や親戚がもれなくくっついての結婚となります。
ネパール人の重婚は違法!?
時々ネット上で、結婚したネパール人旦那には実はネパールに妻子がいた!といった内容の記事を見かけます。
幸いにも私の直接の知り合いで、そんな被害にあった日本人はいませんが、実際によくある話なんでしょうか?
重婚がよくあることと言っても、現実的にはネパールでも重婚はできないと法律で決まっています。
ですから、日本人と日本で結婚し、ネパールには奥さんがいたとしても、それは法的に籍を入れていない結婚がほとんだと思います。
ネパール人同士では事実婚がほとんどで、きっちりと籍を入れている人は少ないです。
だからもしネパールで事実婚をしている男性が、日本で日本人と籍といれたとしても、それは法律上は重婚ではありません。
重婚被害に遭わないために
自分が結婚しようと思った人ですから、まさかだまされているとは思わないかもしれませんが、ネパール人と結婚を考えている人はやはり結婚前にネパールの家族に会いにいくべきだと思います。
もし相手が「結婚はしていない」といって、独身証明書をもってきたとしても、実際には生活を共にしている(事実婚している)妻や子供がいるかもしれません。
ネパールに妻や子供がいても、日本で自分と生活してくれるなら構わない・・・と言う人以外は、結婚前にある程度は相手の家族やネパールでの生活環境を知ることが大切だと思います。
私の経験上、同じ人物でも「ネパール社会での顔」「日本社会での顔」が全く違うことがよくあります。
住む場所によって、自分の習慣を切り替えられる器用なネパール人も結構多いです。
ですので、重婚かどうかをさぐる目的がないとしても、日本で生活している彼の顔しか知らないという方は、一度パートナーの母国ネパールで同じ時間を過ごしてみることをおススメします。
日ごろお世話になっているネパールですが、こと結婚関連に関しては、賛同できない習慣が多いため、少し辛口の記事になってしまいました。
ネパールの結婚って、どうしても根底にある男尊女卑の考えや習慣がプンプンにおってくるんですよね~。
しかし、現在のネパール女性も海外へ留学したり、結婚後に外で仕事する人も増えてきました。
これからもっと女性の立場は変化していくと思います。
・・・というか娘がいる親の立場としては、ネパールの男女が今よりもっとフェアな関係になることを切に願うところです。